桜田学園レイン部。-1- (ページ24)

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―凛菜side―

どうも。佐々木凛菜です。

はぁ～、Aって何であんなに可愛いんだろ。

あの1000年に1度の美少女….だっけ？あの子よりも可愛いよね、ぶっちゃけ言ってさ。

礼儀正しいし、可愛いし、優しいしで……ホントに・・・襲われないかが心配だよ……

まぁ、でも詩よりかはマシかな。

詩は過保護とかじゃないもんね。変態の域に達するわ、あの溺愛ぶり。

溺愛ぶりもそうだし、詩はバカだからね。

さっきなんて2月で寒いのに、パーカーだけ羽織ってコンビニ行って帰ってきたと思ったら、アイス買って「さみー！」ってシャワー浴びに行ったんだよ？(笑)

バカにも程があるでしょww

そーんな事を思いながら奥に進むと『シャワールーム』の文字が。

―ｺﾝｺﾝ―

凛「詩～？」

詩「ん～？何～。いつもウチがシャワー浴びてる時、声掛けないじゃん。どした？」

凛「詩に用があるお客さんが来てんの。早く上がってきて。」

詩「えっ？何々、待たせちゃいけない感じ？」

凛「ん～、そうね。私的には待ってて欲しいけど、本人はどうだか。」

少し意地悪して、焦らしてみる。

詩「えっ、誰？怖いんだけど(笑)」

凛「可愛い可愛いお客さんだよ。」

詩「えぇ……？」

ザーザーとシャワーの音で掻き消されつつも会話が成立するのは、私らが長年一緒に居るからこそ…だね(笑)

…ってか、ここまで言って分かんないって、ホントにバカだね～・・・

もぉ～……しょうがないから正解教えてあげるよ。

凛「ほら！A来てるから！早くして。」

そう言った瞬間、中からｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｯと大きな音がした。

動揺しすぎて、桶やら何やら色んな物を崩したっぽい。

……ホントにバカ。

詩「A！？」

凛「そうだよ。だから早く上がってきて。シャワー長いっつの。」

詩「Aが居る……自分から……夢のようだ……油断してたわ……」

凛「早く上がってきてよ～？」

詩「もち！すぐ行く！3分で行く！」

あーあ。この勢いで来て、Aグチャグチャにしないでよ？(笑)