桜田学園レイン部。-1- (ページ23)

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「はい。おかげさまで元気です！いつも心配ありがとうございます。」

凛「そっかぁ……良かった。冬休みが始まってから、Aしか呼ばない『りんりん先輩』が恋しかったんだよぅ。」

りんりん先輩がいじけた様に言う。

「んふふ(笑)そう言ってもらえて嬉しいです。」

凛「やっぱりAは可愛いなぁ・・・んで？どうしたの？何か用事があったから来たんでしょ？……まぁ、ウチらは用が無くてもAなら大歓迎だけどね(笑)」

「あ、はい。詩先輩に用があって。」

凛「詩に？…詩なら今シャワー浴びてるけど・・・どうする？中入った方が良いよね。今、変装してないもんね。制服は変装用のだけど……」

あ・・ホントだ。すっかり忘れてた……寮まで良くバレなかったな・・・

「そうですね・・・りんりん先輩と詩先輩が良ければ、少しだけお邪魔しても良いですか？」

凛「全然良いよ！入って入って！」

そう言われたので、お言葉に甘えて401号室の中へ入る。

中は見慣れた風景。いつも詩先輩に拉致られて401号室へ連れ込まれるので、この部屋は第2の部屋みたいな感覚。

「わぁ～、久しぶり(笑)」

凛「そうだね～。最後に詩が連れ込んだのが秋だから～・・・2ヵ月ぶり位か(笑)」

座って座って。と、りんりん先輩に促されて、とりあえず定位置化してる詩先輩のベッドへと座る。

あ、シングルベッドだよ？桜田学園の寮でのルールで、中1と高1はその部屋に慣れるまで2段ベッドなんだ。

慣れたら、自分に合った好みのベッドを置く事が出来るの。変なルールだよねぇ……ホントに。

凛「外寒かったでしょ。…はい、どーぞ。」

そう言って、ベッドとベッドの間に置いてある、小さいテーブルにココアの入ったマグを置いてくれた。

「ありがとうございます。」

久しぶりに飲んだ、りんりん先輩が作ったココアは、とても美味しかった。

凛「あ、ちょっと待っててね。今、詩にAが来た事言ってくるから。」

「あ、了解です。何から何まですいません・・・(^_^;)」

凛「いーのいーの。気にしないで(笑)」

そう言って、りんりん先輩は各部屋の奥に付いてるシャワールームへと消えていった。