桜田学園レイン部。-1- (ページ3)

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「じゃあ、変身しますか。」

和「いい加減さぁ、変装で良いじゃん。」

「変身の方が格好良くない？」

潤「中二病じゃないんだからさ(笑)」

「まぁ、どっちでも良いけど。さっさと着替えるよ～。」

智「・・・終わったよ。」

「早っ・・・(笑)まぁ、ネクタイ変えてメガネ掛けるだけだしねww」

翔「A、俺も終わった。」

「あれ？翔ちゃん居たの？」

翔「ずっと居たわ！！」

「ゴメン、気付かなかった(笑)」

翔「ガラスのハートが傷ついたぞ・・・(涙)」

「まぁまぁ。・・・皆終わった？」

和「相葉さんがまだ。」

「相葉っち遅いよ！」

雅「待って～！！」

―――――この6人は、ある事情により変装せざるを得ないのだ。

「よし、行くよ。」

坂「これはこれは。お揃いで・・・仲がとても宜しいんですね。」

「ありがとう。そう言って貰えて嬉しいよ！」

坂「では・・・左の脇からお入り下さい。」

そう言って坂ちゃんは扉を開けてくれた。

中を覗くと、人だらけ。

皆必死で6人が入ってきた事に全く気付いていない。

でも、左脇で試験を見ていた教頭先生は、こちらに気が付いたみたい。

あたし達も教頭先生の方へ向かう。

邪魔にならないように小声で会話をする。

教頭「これは・・・お揃いで。今日は休校のはずですが？」

「いやぁ・・・気になっちゃって(笑)」

教頭「そうでしたか。今年の受験生も大半が、例の件でこの学校を受験してますよ。」

「そんなに人気なの？(笑)アレ。」

和「スゲェな・・・ww」

そうしてしばらく小声で喋っていると、

試験官「・・・そこまで。後ろから順にテスト用紙を集めてこちらへ持ってきて下さい。」

受験が終わったみたい。緊迫した雰囲気に包まれているココはとても居心地が悪い。

試験官「以上で受験は終了となります。出口は後ろですので気を付けて下さい。お疲れ様でした。」

その瞬間、受験生達の緊張が解けたのか、その場の緊迫した空気が少し緩んだ気がした。

次から次へと後ろの出口から受験生達が退場していく。

その光景は、いつ見ても凄い。

教頭「皆さん・・・貴重なお時間を、今年もコレに割いて宜しかったのですか？」

「良いの良いの！今年も受験風景を見るって前から決めてたし。どうって事無いよ(笑)」

教頭「そうだったのですか・・・」

「そうだったんですww」