桜田学園レイン部。-1- (ページ15)

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一方その頃、女子の質問攻めに合っていた天然2人はというと……

咲田からのメールを見て、さすがに空気を読んだみたい。

雅「……ゴメンね。俺、相葉の親戚でさ。いつもアイツが言ってるの聞いてるから、ついつい反応しちゃった。…あ、今から河野と行かなきゃいけない急ぎの用事が出来たから行かなきゃ。じゃあね！」

智「俺も大野の遠い親戚で。いつも釣りの話しかしないから覚えちゃってて、ついつい。勘違いさせちゃってゴメンね？そーゆー事だから、俺も行かなきゃ。じゃあ、入学式で会えると良いね。」

その時体育館に居た受験生達も若干ザワついたけど、勘違いだったと分かった途端、騒がしくなくなった。

―ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ―

一目散と言わんばかりに、先に放送室へ向かった咲田の後を追いかける2人。

その頃、咲田は………

『放送室』というネームプレートが掛かっている一室の前に居た。

全力疾走してきて、整わない呼吸を落ち着かせながら、ノックをして中へと入る。

中には、それぞれの表情をした3人が待っていて。

苦笑いを浮かべた翔くん。

眉を潜めて2人が来たら、すぐさま怒鳴りそうな潤くん。

呆れた顔のニノやん。

皆の性格が現れてる表情に、思わず吹き出しそうになったけど、頑張って堪えた。

―ｺﾝｺﾝｯ―

―ｶﾞﾁｬ、ﾊﾞﾀﾝ―

「・・・今から2人来ます・・・」

潤「おぉ、A。お前は最後までバレなかったのか？」

「あ……うん。悲しくなる位ね。」

和「…ﾌﾟｯ、ｯｸｸｸｸｸ……(笑)」

「ちょ、笑うなや！」

翔「…ふふっ。」

「翔くんまで・・・(´；ω；`)」

少しだけど、ピリついた空気が和らいだかな。……良かった良かった。

これで2人も少しは来やすくなるかな。

体育館は1階にある。放送室はレイン部の部室から50m弱位奥に位置するから、そんなに時間は掛からないと思うんだけど・・・

一応、放送室にはモニターが2つあるんだけど……あ、1階と2階で1つづつね？

モニターの左……1階のモニターの左端に、今少しだけ映ったから・・・左端は確か階段だったはず。

って事はもうすぐだね。

「……今、左モニターの左端に映った。って事はもうすぐ来るね。」

そう言うと、3人は目を見開いて驚いた表情を浮かべた。

…あれ？私何かビックリされるような事言ったっけ・・・？