桜田学園レイン部。-1- (ページ13)

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翔『絶対、体育館は人多いから気を付けろよ？(笑)』

和『ヘロヘロになって帰ってきても知らないかんねw』

潤『くれぐれもバレない程度に行くんだぞ。』

そう3人が言っていたように、体育館には人混みに疲れて休憩している受験生達の姿が沢山あった。

皆それぞれの制服を着ていて・・・受験シーズンならではの光景。

その中でこの学校の制服というのは、やっぱり目立つもので……

結構な数の受験生に見られている。私は若干オドオドしてたんだけど、この2人は・・・

雅「うわぁ～、違う制服の人達がいっぱいだ～・・・何か新鮮だね(笑)」

智「すっげぇ……こんなに制服の種類ってあったんだな・・・」

受験生の約6割は女子らしく。……やっぱりこの人達目当てだよね～・・・なんて思ってるのは毎年の事。

その女子の大半は恐らくレイン部なんだろう。自分で言いたくないけどさ……。

私が仮で入る予定の演劇部も入部希望者は多いけど、レイン部よりかは……と言った所らしい。

……だって、今も若干注目の的になってる私たち。多分レイン部だって気付いてる人居るよ？

……ほら。あそこの女子達キャーキャー言っちゃってるじゃん・・・(～_～;)

いくら変装したからって分かるモンは分かるよね……そりゃ。オーラ的なの隠せてないもん、この2人。

レイン部きってのマイナスイオン出まくりの2人だもん。隠せないよね(笑)

私は多分大丈夫。だって、キャーキャー言ってた女子達が『あの女…誰？』って顔してるもん。

おー、怖い怖い。(笑)

あーあー、受験生何人かに話し掛けられそうじゃん。バカ！あんなにバレるなって言われたクセに。

……2人で目合わせてオドオドしてんじゃないよ。

・・・しょうがない。潤くん呼ぼ……(苦笑)

―ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ…―

潤「おう。どうした？」

「・・・ゴメン、潤くん。天然2人がバレたっぽい。…ってか、バレたね完全に。」

潤「マジかよ……(苦笑)」

電話越しでも、潤くんの苦笑いっぷりが伝わってくる。

「今ね、数人が話し掛けようとしてる。お願い、放送室開けといて！」

潤「ハァ～、了解。Aは？バレてない？」

「うん、大丈夫。目立ってはいたけど、気付かれては無いよ。」

潤「オッケー。とりあえず天然2人は任せた。開けたら連絡すっから。」

「ありがとう、頼んだ。」

・・・さぁ…2人を助けますか。