ラッパー短編集2

リク▲甘え＊白膠木簓 ページ25

俺の恋人は芸人。
元々はコンビだったが解散して、今はピンで活動してる。
人を笑わすのが好きな彼。
最近はお互い忙しくてあんまり会ってなくて、でも3日だけ休みが取れて
それが簓のオフ日と重なったので俺ん家で3日間お泊まり。
でも、最近は疲れる事も多いみたいで……。
今だって、ほら

『……簓』
「ｯんぇ、なんや？」
さっきまで話をしていたのに、気付いたら簓が寝てた。
『寝てた』
「えぇ！？ほんまかぁ……」
そう言って申し訳なさそうにしょんぼりする簓。
……よし、ここは彼氏のA様が簓くんの疲れを取ろう！

『もう話はいいよ、それより簓。
最近疲れてるよね、俺が癒してあげようか？』
「あちゃ〜……バレてもうたかぁ」
『そりゃ寝てたし。
……ほら、おいで』
と簓の手をとってソファに座る。
久し振りに手を繋いだからか、少し顔が赤くなってる簓。
そんな姿がとても愛おしくて、額にキスを落とせば一気に赤くなる簓の顔。

「ｯえと、A……？」
『まずは……俺の膝の上に座って。あ、俺の方向いてね』
そう言えば躊躇しながらも俺の膝の上に座る簓。
顔がさっきよりもっと赤い。やましい事でも考えてんのかね。
まぁしませんよ、今は。
緊張してる簓の背中に腕を回して背中をトントンする。
「……俺は俺は小さい子供ちゃうで」
『うんうん、簓は可愛い俺の彼女だね〜』
「……阿呆」
なーんて始めは悪態をついてた簓も、俺の背中に腕を回してくれた。

「……A、ちゅーして」
なんて言いながら俺の首に腕を回す簓。
いつからそんな煽り方を覚えたのか……。
『はいはい……ん、ふ』
「ｯふぅ……んﾁｭ……ﾊｧ……な、もっと……」

こりゃ癒すだけじゃ足りないみたいです。

〜fin〜

リクエストありがとうございました(*^^*)

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