第四十一話 ページ42
「はーい。」出てきたのは、眠たそうなマスターだった。
「やあ、君たちか。ああ、それにあなたも。開店時間はまだですよ。」目元にくまのできた目をこらしながら、バイトの大学生二人と私を交互に見る。完全な夜型に人間のようだ。
「じゃあ、僕たちは車で」
「待っていましょうか？」
「ああ、今日はほんまにありがとう。でも、帰りは大丈夫やよ。また、借りは返すから。」
そう言うと、二人は車のある駐車場へ戻っていった。もし望さんの家に帰ることが出来たなら、バーからは近い。
「なんですか？お客様。」
「私のこと覚えてらっしゃいますか？」
「まあはい。小瀧と飲んでましたよね。小瀧は仕事の後輩でしたからここの常連なんです。まあ、私はもう退職してこの職についてるんですけどね。話はそれだけですか？」
え？この人は元警察官？じゃあ、これって危ない？でも、情報を聞き出して、自分で見極めなければ。
「あの園さんに小瀧さんついて、詳しく教えていただけませんか？」
「いいですけど。立ち話も何なんで店の方に上がりましょうか。こっちの家は荒れてるんで。店の入り口で待っててください。内側から鍵開けるんで。」
マスターはそういって、あくびしながら、部屋に入っていった。
どうやら、店に戻る階段が内側にもあるようだった。私は、外側の今来た階段を上がり、お店の入り口でしばらく待っているとすりガラスの向こうから、マスターの姿が見えガチャリと鍵が開いた。
カウンターの向こうにマスターが立ったので、私はカウンター席に座る。
「開店前なんで、お酒は出しませんが水どうぞ。」
私はしばらく水分をとっていなかったのでありがたく、水に口をつけた。少し苦くも感じだがアルコールは一滴も入っていない様子だった。
「小瀧について、どういう事が知りたいんですか？」
「小瀧さんて、警察官ですか？詐欺師を追ってるような。」
否定してくれ。そう願った。でも、その期待はあっさりと裏切られた。
「ええ。私も捜査二課の者やったので。後輩です。」
「そ、そうなんですね。」それはつまりは私は彼から愛されてなかったということだ。一気に気が抜けたように感じだ。そのせいか、さっきまでは感じなかった眠気を感じた。これが気絶という奴なのか。でもそれとは違うと思う。
いや、眠い。瞼の重さに耐えられず、どんどん閉じられていく。
「それだけですか？」微かにマスターの声も聞こえる。でも・・・・。
そして、私は意識を失った。
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Yellow girl(プロフ) - ご愛読ありがとうございました (2019年4月21日 14時) (
レス) id: 27310b0535 (このIDを非表示/違反報告)
Yellow girl(プロフ) - ヒット数が1200を超えました。ご愛読、ありがとうございます。 (2018年12月28日 17時) (レス) id: f0bca6cee7 (このIDを非表示/違反報告)
Yellow girl(プロフ) - のんはるさん» いつも、指摘して下さってありがとうございます。これからも頑張ります。亀更新ですみません (2018年12月28日 17時) (レス) id: f0bca6cee7 (このIDを非表示/違反報告)
のんはる - 1つ、義正さんになってますよ。テストお疲れ様でした！ (2018年11月28日 23時) (レス) id: e3f7f52a11 (このIDを非表示/違反報告)
Yellow girl(プロフ) - 明日からテスト一週間前のため、更新が出来なくなります。 (2018年11月18日 22時) (レス) id: f0bca6cee7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Yellow girl | 作成日時：2018年10月10日 18時
