第二十七話 ページ28
「ごちそうさまでした。おいしかったで。ありがとう。」
「こちらこそ、迷惑やなかった？」勝手にキッチンを借りた。
まあ、でもこれからずっとこんな生活だろう。
人のために何かすることがこんなにも嬉しくて楽しくて幸せなことだとは思わなかった。
これまではずっと、人を傷つけてきたから。自分は傷つくのが怖い癖に。
「そういえば、昨日はちゃんと説明できてへんかったな。このちゃぶ台は一応食卓で合ってるよ。」
「アタリだね。」にこにこ微笑んで見せた。
「二階のさっきまで寝てた部屋が昨日も言ったと思うけど寝室。あそこよりも一つ奥の部屋が自分の書斎。自分は出勤しないので、ほとんどの時間そこで過ごします。そのもう一つ奥の部屋が空き部屋だから、あそこを真未さんの部屋にすればええよ。自分の家だと思って、くつろいでくれたらええし、自分はずっとこの家にいますし、出掛ける時は一緒に出掛けましょう。ひとりにはしません。」
「ありがとうございます。ほんまに。」
「そんな気にしなくても大丈夫です。自分は貴方に感謝してるから。」
え？私迷惑かけてばっかりで感謝されるようなことしてないと思う。
「え、私何かしましたか？」
「ええ、自分もこんな広い家で一人は寂しくなるので。」
「本当にありがとうございます。」
「昨日持ってきた荷物はまだ玄関にありますから、部屋に運んでください。部屋は掃除はしてあるので綺麗だと思います。」
「あの、私ずっと暇なんで、家事、やりましょか？」
人のために働きたい。
この人のために働きたい。
お金なんか貰えなくてもいい。
「ああ、自分は家事得意ではないんでお願いします。掃除はするんですけど。」
「じゃあ、交渉成立でWin Winという事で。これからよろしくお願いします。」
「こちらこそ、お願いします。」
苦手だった家でも、自分にとって一緒にいて嬉しい人といられたら苦痛でもなんでもないんやな。
でも、何の違和感だろう。
望さんは私に何か嘘を言っているように思える。
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Yellow girl(プロフ) - ご愛読ありがとうございました (2019年4月21日 14時) (
レス) id: 27310b0535 (このIDを非表示/違反報告)
Yellow girl(プロフ) - ヒット数が1200を超えました。ご愛読、ありがとうございます。 (2018年12月28日 17時) (レス) id: f0bca6cee7 (このIDを非表示/違反報告)
Yellow girl(プロフ) - のんはるさん» いつも、指摘して下さってありがとうございます。これからも頑張ります。亀更新ですみません (2018年12月28日 17時) (レス) id: f0bca6cee7 (このIDを非表示/違反報告)
のんはる - 1つ、義正さんになってますよ。テストお疲れ様でした！ (2018年11月28日 23時) (レス) id: e3f7f52a11 (このIDを非表示/違反報告)
Yellow girl(プロフ) - 明日からテスト一週間前のため、更新が出来なくなります。 (2018年11月18日 22時) (レス) id: f0bca6cee7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Yellow girl | 作成日時：2018年10月10日 18時
