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第20話 ページ21

その後、何試合もの間ギリギリの攻防を続けたけれど、優勝には届かず負けてしまう結果となった。


ただ、今回の大会で成績が良かったチームは次の大会にも出場出来るということで3年生はどうやら次の大会で引退らしい。


流石それなりの強豪校とでもいうべきかみんな気持ちの切り替えが早い。

悔しがりつつ次に向けてしっかり今日の反省を確認し次の試合に向けて準備をしている。


「お疲れ様、ほのちゃん、れなちゃん」

「お疲れ様。A、今日は手伝ってくれてありがとね」


2人も例外ではなく、試合には出られなかったにも関わらず清々しいすっきりしたような顔をしていた。


「こちらこそありがとう。楽しかったよ」


実際、部員のみんなが楽しそうにいきいきとプレーしているのを見てとても気持ちが良かった。


つい私もバレーしたいなぁなんて思っちゃうぐらい。


でも皆があまりに生き生きとバレーをしている中、私はなにかみんなの役に立てたのだろうか、ここにいてもいいんだろうかと不安も感じてしまった。



そんな中、

「今度は男子だよね。Aちゃんふぁいと!」


そうやって笑顔でガッツポーズをして応援してくれる2人の姿がとても心強く、嬉しかった。

ありがとう。

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作者名:桜空。 | 作成日時:2016年8月23日 22時

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