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第14話 ページ15

「ナイッサー」
「持ってこーい!」


体育館に着くと中から聞こえてくる声。


どうやらここがバレー部の活動場所らしい。


とりあえず気付かれないように見学だけして帰ろうそうしよう。


そっと小さな声で「失礼しまーす」と言って入っていくと、部員と思わしき人と目が合った。


「あなた、見学?仮入部?」

「えぁ、あの...見学です」


変な声出た。「えぁ」ってなんなんだろう...。


何はともあれ今日は男女どちらも体育館で活動しているらしく、目があって話しかけられたのは女の人だった。


「そっか、見学は女バレでいい?」

「選手希望?マネージャー希望?」

「えと、今日は男バレを見に来てて...」


この人ぐいぐい来るなぁ。ちょっと怖い。


「あら、男バレのマネージャー志望なのね。マネージャーなら女バレもいつでも募集してるから、いつでも待ってるよ」

「ありがとうございます」

「部員の中にはマネージャー経験者もいるから困ったこととか質問とかあったら何でも聞いていいからね〜」

「...!はいっ!」


前言撤回。この人めっちゃいい人です。

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作者名:桜空。 | 作成日時:2016年8月23日 22時

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