第13話 ページ14
時はあっという間に過ぎ、今は放課後。
結局あの後クラスメイトに話しかけられずに終わりました。女の子の友達が欲しい。辛い。
「失礼します。」
「おう、緒方か。お疲れさん。ほれ、これテストの問題な。」
「ありがとうございます。」
「にしても勿体ないことしたよな。次、頑張れよ。」
「はい。頑張ります」
ところで、と先生が続ける。
「部活はもう考えているのか?」
部活か...正直高校は入りたい部活がなかったら帰宅部でいいかな、と思っている。
ここの学校帰宅部多いらしいし。
「いえ、特には...」
すると先生の顔が急に明るくなった。
「じゃあ男子バレー部に入らないか!」
男子バレー部?女子バレーの間違いじゃ...
というかそもそもそんなに運動得意なわけじゃないし。
「男子バレー...ですか?」
「おう!マネージャーやらないか?」
あぁ、マネージャーね。びっくりした。男子の中に混じってやれとか言われたら死ぬかと思った。
「わかりました、考えてみます。ありがとうございます」
私がはっきりした答えを出さなかったからって先生がしょんぼりした顔をしているのは気の所為だ。うん。気の所為。
とりあえず後で見学に行ってみようかな。
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作者名:桜空。 | 作成日時:2016年8月23日 22時