1，二度寝 ページ2
ぱち、と目が覚めた。
どことなく目覚めが悪い。内容は覚えていないが、悪夢を見ていたような気がする。
流れるように視線を時計にずらすと、針は午前8時を指していた。
…今ならまだ学校に間に合う時間だ。
『…行く気には、ならないけど。』
私は世間一般的に言う不登校だ。
高校生にもなって不登校などと人からは呆れられてしまうのだろう。
そんなこと自分でもわかっているのだが、この際どうでもいいか、と思ってしまう自分もいる。
二度寝でもしようかな、とベッドに再び体を預けようとしたとき、ぴんぽん、とインターホンが子気味よく鳴った。
うんうん唸りながらもベッドを抜け出し、ふう、と一息つくと扉をゆっくり開けた。
「おっはよぉ〜う！Aさん、今日もちゃんと起きてるのね！偉い偉い！」
『…おはようございます、藤村先生。』
「うんうん！挨拶は良いことだよ！
それで今日は＿＿＿」
『すみません先生、今日もお休みさせてもらおうと思います』
そう、私のクラスの担任＿藤村先生は、不登校の私を気遣って、ほぼ毎日私の家を訪れる。
「＿＿＿そ、そっか。じゃあ来たくなったらいつでもおいでね。待ってるから。」
優しく微笑んで扉を閉めていく藤村先生を笑顔を張り付けたまま見送る。
学校には、まだ行きたくない。
だって、思い出してしまう。
彼を。彼と過ごしたあの日々を。思い出してしまうから。
忘れ去るようにぶんぶんと首を横に振る。
こんな日はやっぱりもう一度寝よう。
そう決めると、来た道をそのまま戻ってベッドへ入った。
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桜華詩歌(プロフ) - あいねさん» コメントありがとうございます！！前作から読んで頂いていて嬉しい限りです……！これからも頑張って更新しますので応援よろしくお願いします！ (2020年6月10日 20時) (
レス) id: b16f658eef (このIDを非表示/違反報告)
桜華詩歌(プロフ) - 陷さん» コメントありがとうございます！頑張って更新していきたい所存です！長期になってしまうかもしれませんが、応援してくれれば嬉しいです (2020年6月10日 20時) (レス) id: b16f658eef (このIDを非表示/違反報告)
あいね(プロフ) - 前のやつから続き待ってました、、、、待ってます。。 (2020年6月10日 19時) (レス) id: ab5cfb78f3 (このIDを非表示/違反報告)
陷(プロフ) - 続き………楽しみ……に…………待ってます……頑張ってください………好きです…(尊死) (2020年6月5日 0時) (レス) id: 5a66a96c08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜華詩歌 | 作成日時：2020年5月28日 0時
