_《32》_ ページ11
≪雅紀side≫
―――き!雅紀!!
そんな声で目が覚める。
でも、俺がいた場所は
上も下も右も左も全部真っ暗で
当然、声の主もいない
此処どこだろう……
ゆっくり、ゆっくり、俺の体が下へ堕ちてゆく。
そんな空間に身を任せ、ぼーっと堕ちて行くのを待つ。
手を伸ばしても、何かが変わる訳じゃない
ただ、ただ、俺の体は真っ暗な闇へ堕ちてゆく。
もう、俺死ぬのかな……?
最初から希望なんて無かった。
ゆっくりと、目を閉じようとしたとき
一筋の光が目に入った。
出口……?
必死に、必死に、手を伸ばす。
もう少しで、届く!
そんなとき、誰かに手を掴まれた
「ダメだよ、雅紀」
そんな声と共に光が消えた。
誰かが手を掴んでいるお陰で、今は堕ちてはいない
でも_______
「ねぇ、誰っ?
なんで邪魔するの?折角、出れそうだったのに……」
「……ははっ、俺の声忘れちゃったかぁー。まぁいいか。
雅紀、この世界から逃げるな。
逃げたらお前は、一生この世界で暮らすことになる」
「!?……それ、どうゆう意味?」
「………強くなれ。
そしたらきっと、この世界から解放されるさ」
「あなた、弱いの??
だからここにいるの?
俺も弱いの?」
「………俺は弱いよ?
君のそばに居ることを諦めた。
この世界から逃げたんだ。
俺はもう、出ることはできない」
俺の、そばに………?
「…あなた、誰なの?」
「………雅紀、強くなれ。
そして、さよならだ」
「っ!? 待って!!」
もうそこには誰も居なくて
また、俺の体は闇へ堕ちてゆく
最後に見えたあなたの顔……
・
・
それは、酷く悲しそうな翔ちゃんの顔にそっくりだった______
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智mi。(プロフ) - 和梨さん» ありがとうございます☆頑張ります! (2013年10月27日 16時) (携帯から) (レス) id: d85d9fa761 (このIDを非表示/違反報告)
和梨 - これからも頑張ってください (2013年10月27日 16時) (レス) id: 98c277f637 (このIDを非表示/違反報告)
智mi。(プロフ) - ケイさん» 応援ありがとうございます!これからもお願いします☆ (2013年10月27日 0時) (携帯から) (レス) id: d85d9fa761 (このIDを非表示/違反報告)
智mi。(プロフ) - まみさん» はじめまして!ありがとうございます♪頑張りますね! (2013年10月27日 0時) (携帯から) (レス) id: d85d9fa761 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - 応援しています(^-^) (2013年10月13日 22時) (携帯から) (レス) id: 777e118427 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:智mi。 | 作成日時:2013年9月11日 8時