＿《７》＿ ページ7
≪雅紀side≫
翔ちゃんに言われて、やっと思い出した
俺、大ちゃんのこと忘れてたの……？
「あぁ。何で忘れんだよ…」
「翔ちゃん、そんな言い方しちゃダメだよ!!」
「でもっ……」
そう言って俯いた翔ちゃん
俺が………俺が翔ちゃんを悲しませてる……？
もう……やだ…。
憎い、こんな自分が憎い。
俺はいつから、翔ちゃんを悲しませてるのかな……？
そんな事も分からない自分が……憎い。
「………ごめっ……なさぃ…。
本当にっ、ごめんなさい……。」
「！ 雅紀、俺のほうこそごめんな……？」
「………俺はっ、いつまで翔ちゃんを悲しませるのかなっ？
……俺はいつまで、メンバーを傷つけるのかなっ？
自分がっ、自分じゃないようでっ、怖いっ………
いつか、全ての記憶が無くなっちゃいそうで、怖いっ」
「っ？！」
「……翔ちゃん、相葉ちゃん。２人は少し、距離置こっか？」
「「えっ.....？」」
「両方が両方のことを考えすぎちゃって、空回りして悲しい思いをする。
だったら、距離置いてちゃんと考えてみたらいい
そしたら、何が間違ってたのかきっと分かるよ？」
大ちゃんはいっつも俺たちにとって、一番いい行動を見つけてくれる。
俺はこんないい人を…
ちょっとでも忘れたんだ。
「…智くんが、言うのなら。」
「うん、そうする。
ねぇ、１人でいる間、あのノート見せてくれる？」
「あぁ、勿論いいよ」
その後、２人はリビングに行った。
あのノートもちゃんと届けてくれた。
ついでに昼食も
不安で不安で仕方ない心を
自分の知らない思い出で紛らわすのは……
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ありですか？________
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作者名：智hina∞ | 作成日時：2013年8月13日 22時
