No advance time【SM･病系】 (ページ21)

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≪雅紀side≫

朝起きると、ベットのそばにノートが置いてあった

表紙には
『起きたら必ずこれ読んで！』
って俺の字で書いてある紙が貼ってあって、

こんなこと、書いた覚えないなぁ～とか思いながら読んだら
俺記憶障害で。

そっかぁ……。
としか思えなくて。

だって実感ないし
忘れたなんて感情は湧いてこない昔のことは覚えてるから

でも、日記を読んでて気になったことがあった

事故以来、にのや松潤と一回も会ってないんだ

なんでだろう………
まっ、いっか。

その後、翔ちゃんから今日嵐のお仕事あるって聞いて
ちょっと迷った。

だけど、会うべきだなって思って一緒に行くことにした。

少し、翔ちゃんの様子が変だった気もするけど
あまり気にしなかった。

：
：

久々のテレビ局………なんだと思う。

俺、記憶ないからなぁ～
１ヶ月以上もきてないのかぁ～

嵐の楽屋が近くなってきて

何でかなぁ～…
少し怖くなって

翔ちゃんの服の裾をちょこっと摘む

「ん？どうした、雅紀？」

こんな些細な事でも気づいてくれる翔ちゃん。
それが堪らなく嬉しくて。

「ちょっと、怖いなって」

素直に言いたくなっちゃうんだ

「いつもの雅紀で接すればいいんだよ。何も気にしないで
俺がついてるからさ」

なんてカッコイい台詞も言ってくれちゃって。
ヘタレのくせに。

でもね、そのお陰で

「……うんっ！」

怖さなんて、吹っ飛ぶんだよ？