＿《１４》＿ ページ15
･
……雅紀はこの短時間で、こんなにも成長した。
いや、違う。
１ヶ月だ。
忘れながらも、懸命に生きようとしてる。
病気と向き合ってるんだ。
……俺もしっかりしなきゃな
「翔ちゃん？どう……か、な？」
「うん、いいと思う。
雅紀はちゃんと、病気と向き合うつもりなんでしょ？」
「うんっ!!やっぱ翔ちゃんは、俺が思ってることなんでも分かるんだねー！」
「これ読めば誰だって分かるっての」
「えっ、そうかなぁ〜？」
うん、そうだよ。
雅紀の決意は、これを読めば誰にだって分かる。
それくらい、雅紀の決意は強いんだ
「ふふっ。俺忘れられてる？」
「「………あ。」」
「本当仲いいなぁー。距離置けなんて言ってごめんね？
やっぱり、２人は一緒にいたほうがいいよ」
「「………あ。」」
「え……？これも忘れてたの…？」
「ごめん！大ちゃん！」
「本当ごめん」
「いいよ、いいよ。
……あ、ねぇ今日泊まっていい？」
「泊まる？いいけど…寝る場所ねぇよ？」
「あるよ！翔ちゃんの部屋空いてるじゃん！」
「いや、空いてねぇだろ」
「俺と一緒に寝ればいーじゃん」
「……あ、そーか」
「じゃあ決定ね！
２人で一緒に寝てるんだねー」
「いいでしょー！」
「お前らうるせぇ！」
こうして皆で笑い合ったのは、いつ以来だろう。
ずっと、こんな日が続いていけばいいのに。
そしたら、君は忘れなかったのかな？
＿＿こと………
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作者名：智hina∞ | 作成日時：2013年8月13日 22時
