36話 1on1から3rdへ ページ39
凪君との1on1次はうちが攻めのターン
どう抜こうかな。もうヒールリフトは通用しないってわかりきったから使う技がカギだ
「じゃあいくよ」
得意というか好きな技のマルセイユルーレットで左から抜く。でもリーチが長いから片足で防がれてしまった
そして数回攻防が続いてゴールは凪君に取られてしまった
「はぁ...いいシュートだったよ凪君。それなら二次選考でも通用する」
「うん、ありがと。若瀬もよかったと思う」
そして扉へ向かう凪君を見送る。その後も何人かの相手をしてアドバイスをあげた
最後の一人を見届けて次はそれぞれのステージの人たちの元へ向かう。スポドリが入った水筒を箱入れて3rdステージのところに行く。
「こんにちはー。スポドリのお届けものでーす」
そう言って中に入るとすでに1チームがいた。それぞれにスポドリを渡していく
「おい、お前オシャだなその髪」
蟻生さんにスポドリを渡していると急に髪を触られる。なんなんだこの人
「どこのトリートメントを使ってる?」
「えっと...普通に市販のですけど、あでもナイトキャップはしてますね。たまにですけど」
「ほう、そのおかげでこの髪が...しかし髪型はあまりオシャではないな。"俺"がアレンジを施してやろう。後ろを向け」
そして髪ゴムを要求されるけど誰かにヘアアレンジをされることが頻繁に起こっていたため持っていた。そのまま動かずに待っているともうアレンジは終わっていた
「ハーフアップだ。もっとオシャになったな」
多分おしゃれになったということ...かな
「ありがとうございます。あとで鏡見てみますね」
正直この蟻生さんしか話相手がいない。糸師さんは終始黙っているし時光さんはなんかずっと言っている
ドンと扉の開く音がして見上げると潔と廻と凪君がいた。
「お!」
うちが駆け寄ったタイミングでモニターがついた
「ここからは二次選考3rdステージ、3対3のチーム決戦だ」
そこからは淡々とこの奪敵決戦についての説明がされた
潔たちは目の前の糸師さんたちと勝負するか迷っているようだ
それに対し糸師さんたちはなにやら話している
「俺にとっちゃ踏み台なんだよお前らもこの青い監獄も」
「全ては日本代表になって兄貴を超えるために糸師冴を潰すことが俺のサッカーの全てだ」
糸師さんから聞こえる言葉はどれもとげとげしいものばかりだ。しかし目標自体は高くていいと思う
ていうか下まつげ長いな...羨ましい
「誰でもいいんだよな?」
「あ?」
36人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しは(プロフ) - めっちゃ面白いです! (2022年12月31日 1時) (レス) @page35 id: e927209d21 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:さくらば | 作成日時:2022年11月29日 23時