6話 はじめての試合 ページ7
ピンポンパンポーン
棟全体にチャイムが鳴り響き、3日間にわたった体力テストの集計が終りランキングが更新された。
部屋でみんながガヤガヤとランキングについて話している。そんな時、ヴンという音がしてモニターに絵心さんが映し出された。
「やあやあお疲れ才能の原石ども」
いつもの謳い文句に続いた説明は
「それではこれより、"青い監獄"一次選考を始めます。」
試合のゴングが鳴らされたに等しかった。
一次選考は全5チームの総当たりリーグ。最終的にはその中の上位2チームだけが生き残れるサバイバルマッチ。でもどうやら負けたチームからも得点王だけが二次選考に上がれるみたい。
しかもこのFWしかいないチームでしかも今までのサッカーとは違う、別のものを1から創り直す。
なんともまあ骨の折れるものだろうか。例えば今まであった常識が50だとすれば一度全員がそれを0へと戻し、また新たな1を作り上げていく。まるでゲームのセーブデータをなくすみたい。
しかし参ったな。うちが秀でてる部分は分析。しかも選手の、それにまだ未熟なおかげで誰が適正ポジなのかも判断できない。
しかたない...選手のみんなにポジションは決めてもらおう。
「えっと、ポジションどうなったかな。一応見せてくれん?」
「はい、どうぞ」
近くにいた久遠くんにホワイトボードをもらい、見てみる。
正直これ見ただけじゃわかんない、というか理解できてない。
しかも何が最悪って相手の情報を一切キャッチできてないということ。
でもそれは相手も一緒。
不安が募る中でとうとう試合は開戦した。
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しは(プロフ) - めっちゃ面白いです! (2022年12月31日 1時) (レス) @page35 id: e927209d21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらば | 作成日時:2022年11月29日 23時