4話 一緒にね ページ5
ブルーロックに来て、しばらくは私の出番はなさそうだった。
はじめは体力とかのテストだったから、暇だし私も参加してみた。
ランニング・テスト
20km/h走
「あ"ぁ"っ。やっぱっ、みんな体力あるねぇ!」
「おいおい、これお前参加する必要あんのか...?おい!お前ら体力ショボすぎ!」
私は持続時間30:02で終了。さすがにみんなの足元にも及ばないな。
ジャンピング・テスト
バレーをやってたからわかるけど流石にこれで私が勝つは無理ゲー。
あのときの踏み込みで飛んでみたりみんなの様子を見てアドバイスに徹した。
「あれ?潔君今日調子悪い?」
「あ...まぁ...はは」
お?これはアドバイスのし甲斐があるねぇ!
「潔くーん。ちょとうちの見てみて」
女子のだからあまり飛んでるように見えないかもしれない。
でも私が教えられるのは飛び方のイメージとさらによくするためのやり方
ピピッ
「おー41...潔君はもっと高いだろうけどさ。さ、こっからが本番。膝ついて、床に」
「こ、こう?」
「うん、よし。それじゃあそのままジャンプして立ってみて。よっと」
これをする意味はジャンプするときの腰の持っていきかた。
膝をついた状態でジャンプすると当然腰ごともっていって跳ぶ。
だけどさっきの潔君は足で跳んでた。イメージから変えていかないと。
「おし、それじゃあさっきのイメージでもっかい跳んでみて。」
ピピッ
「おお!62!2cm伸びた!」
「よかったよかった。でも実はね、まだ方法はあるのだよ」
潔君の背後に立つ。結構身長差あって怖いな...
「ごめん潔君。腰触るよ。この状態で、さっきのイメージで跳んでみて。少し膝曲げて、あ、あと絶対後ろには着地しないでね。けがしちゃうから。」
「お、おう。それじゃあいくぞ」
潔君が跳ぶタイミングと同時に腰を持ち上げる。こうすることによってジャンプの時のイメージがまた変わる。
あ、浮かすの伝えてなかったからびっくりさせちゃったかな。
「どう?さっきとはまた違う感覚でしょ?」
「おう...すげえな。こんなジャンプ一つで知識あるなんて。」
「うち、昔はバレーやっててね。その経験。さ、次はさっきの逆だよ!さっきは浮かせたけど次は止める!これで跳ぶ瞬間の瞬発力が鍛えられるんだよ!」
その後も潔君に自分が持つ知識で自分なりに教えた。
やっと昼食。結構潔君につきっきりになっちゃったな...
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しは(プロフ) - めっちゃ面白いです! (2022年12月31日 1時) (レス) @page35 id: e927209d21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらば | 作成日時:2022年11月29日 23時