15話 次のステップへ ページ18
部屋に戻ると、みんな驚いた顔をしてこっちを見る。
あれ、なんかついてるかな
「ちょーっ!若瀬ちゃん何それ!めっちゃ可愛くなってんじゃん!」
「え?あぁこれ!これね、チームVのマネージャーの人にやってもらったんだよ。お礼だってさ。かわいいかな」
「うん、似合ってると...思うょ...」
潔君はだんだんと声が小さっくなりながらもそう言ってくれた。
髪ひとつ変えるだけでこれか。すごいな日向さん
「よし、じゃーもう寝よう!カゴ置いとくから自分の取ってね。おやすみ」
「おう、おやすみ」
せっかくやってもらったけどこれ外すのはもったいないな。でも寝れないしなぁ...またやってもらおう。ピンを引き抜き、くしでもう一度髪をとかして寝た。
....
「絵心さんそろそろJFU(日本フットボール連合)に経過を報告する時期なんですが、進捗はいかがでしょう」
「ちょっと待ってアンリちゃん、今から至福の時間だから」
そう言って絵心さんはカップ麺にマヨネーズを入れ始める。
ちょっとくらい家事はしてほしいものですね。
「...で、どうなんですかその青い監獄一次選考と、一人のマネージャーの育成の方は?」
「うん、順調順調。まぁ見てろ。そろそろ器が出来上がる、そもそも元からあいつ以外は育成のための計画、マネージャーの一次選考はハッタリさ」
....
「あぁ、クソ...」
潔はあの日の試合でなにか視えた気がしたけど、気のせいだったかな。うまくいってないっぽい。
「お困りの様子だね、潔。どしたん」
「若瀬...俺、今悩んでるんだ。こんなこと言っても分かんないかもしれないけど、なんか...こうゴールの匂いが試合中するんだ、あと空間認識能力が俺の武器ってことはわかったけど...どうつかえばいいのかわかんなくて」
「なるほどね、じゃあちょっと質問するね。潔はその空間認識能力を使えるとしたら、それを軸としたプレーがしたい?それともそれはあくまで武器の一つ?」
空間認識能力、結構強い武器を手に入れたね。でも今の潔じゃ宝の持ち腐れかもしれない。
使い方は最初は誰だってわからない、だからこそ知ってる人が先導しなくちゃね。
「俺は...どっちもかな。空間認識能力という武器をまんべんなく使いたいんだ。そっちの方が有利になる」
うおー、予想外の回答だな。さすがはエゴイスト。
「でも、めっちゃ疲れるよ。それ、例を出そうか。」
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しは(プロフ) - めっちゃ面白いです! (2022年12月31日 1時) (レス) @page35 id: e927209d21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらば | 作成日時:2022年11月29日 23時