１７話 ページ20
-前話貴方side-
土曜日に聞いた友達からの信じがたい話。
その話には、翔くんも関わっていて...勇気を出して聞くことにした。
...ちょっぴりの嘘を交えて。
あ「翔くん、ちょっといいかな...」
翔「ん、いいよ」
あんまり人に聞かれたくない話だから。廊下に出ようって言って。
翔くんはずっと考え込むような顔をしてた。...何を考えてるんだろう？
あ「ねえ、正直に話してほしいの。」
そう言った途端、翔くんはドキってしたように見えた。
翔「何の話？」
ドキドキうるさい心臓を静めるように、深呼吸。
あ「潤くんと土曜日、会ったんでしょ」
翔「えっ...」
やっぱり、翔くんだったんだね。
その驚いた顔が 図星って言ってるみたい。
そのあと、私は状況を説明した。
実際、話してるうちに悲しさがこみあげてきて辛くなった。
翔くんは、勘違いだと言った。
まるで、言い訳するかのように...たくさんの言葉を並べた。
私は、翔くんの話を聞いて全部納得した。
友達の早とちりで、潤くんは二股なんてかけてないって。
納得....
したふりをした。
ごめんね、翔くん。私、全部知ってしまったの。
友達は、翔くんと潤くんが話してる声も全部聞いていた。
確信をもって、私に話してくれたの。
新しい彼女ができたのも、翔くんが私のために潤くんと話したのも全部...
だから、冷たかったんだって。 一緒に帰れなくなったり、記念日に一緒に居れなくなったり。
二股掛けられてたんだとわかってすっきりしたよ。
それに....薄々気づいてたし。
だから、貴方を試すようなことした。
真実を告げてくれなかったね。 でもそれが、翔くんの優しさで。
きっと、私の幸せを守ってくれようとしたんだよね。
偽りでもなんでもいいから、潤くんを庇ったんだね。
私だって、馬鹿じゃないから。いい加減気づくよ、翔くんの想い。
ありがとう、翔くん。
そして、ごめん。
貴方が繋ぎ止めてくれようとした 儚く、消えてしまいそうな幸せを_____
自らの手で今日 壊します。
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かな(プロフ) - コメントありがとうございます！ もう、頑張ります！全力で頑張ります！ (2015年3月1日 19時) (
レス) id: 9855f5d008 (このIDを非表示/違反報告)
智加(プロフ) - 凄く面白くて続きが気になりました！ 更新頑張ってください！ (2015年3月1日 15時) (レス) id: 1d78169949 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かな | 作成日時：2014年9月30日 20時
