9人を照らし続ける太陽 Ⅶ (ページ9)

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お風呂から出て皆で広いお部屋でくつろいでいると星が見えるかなみたいな話になって涼太くんと窓際に行くと

宮「誰か見てない？」

『え？』

向「え？嘘やろ？」

そう言われ涼太くんの視線の方に目を向ければ宿の門の方にひとつの人影

『ひっ、』

怖くなり後退りする

その後みんながなになに？と興味深そうに窓際に集まる

誰も居ねぇじゃん！と声が上がってまたおそるおそる窓の外を覗けば先程まであったはずの人影が無くなっていてパニックになる

そしてその後だった、

シャーンと鐘のような音が外から聞こえてきて体が大きく跳ねた

『や、…だいく、…』

思わずだいくんに抱きつくと大丈夫だから、と頭を優しく撫でられた

何かのお祭りのような、でもどこか違う違和感を感じて得体の知れない恐怖に襲われる

佐「見に行く？」

『えっ？やだ、！』

渡「行こうよ」

『嘘でしょ？ねぇ、』

ラ「僕も～」

だいくんと翔太くんと涼太くん、そしてラウちゃんも様子を見てくると外へ行こうとする

『やだぁ…いっちゃやだ、』

思わず泣きそうになってだいくんの袖をぎゅっと掴む

佐「すぐ戻ってくるから、ね？」

岩「気をつけろよ？」

『だいくん…行くなら私も行く…』

深「えっ！？ダメだよ！！！Aは！」

『なんで、、だいくんと一緒…』

お兄ちゃんに止められ駄々をこねてしまう、こんな怖い状況でだいくんから離れるなというのはもはや拷問。

しかも翔太くんもついていくというなら尚更一緒に居たい

『いや、一緒がいいの。』

深「女の子をそんな危険な目に合わせられません。」

『…じゃあ男の子になる』

深「ダメです。貴方は俺の妹でいてください」

佐「…すぐ戻るから、ね？いい子にしてて？」

そう優しくだいくんに言われ思わず頷きそうになる

佐「ほら、これで我慢できる？」

彼の唇がおでこに軽く触れそう言われた

『ん、…我慢する、』

だいくんから渋々離れて私に向かって手を広げているひかるくんの元へ移動した

岩「なんかあったらすぐ帰ってこいよ」

『だいく、』

渡「A、安心しろ居なくなんないから」

そう翔太くんに言われ酷く安心した

ただ、そう思ったのも束の間、4人が出てすぐに外から叫び声が聞こえた

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