9人を照らし続ける太陽 Ⅶ (ページ45)

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遡ること数十分ほど前薬を飲んで少ししたら泣きやみ落ち着いたのか佐久間をじっと見つめるA

「照、照」

岩「ん？…面倒なこと始まるなあれ」

深「うちの子可愛い」

一名頭のおかしいことを言っているが翔太も呆れてモノが言えないのかスマホをいじり出してるし舘さんも荷物整理始めたし

『だいくん嫌いになった？』

佐「全然？」

『でも、さっき怒った』

佐「そりゃA薬飲まないもん」

『ごめんね、？もう怒ってない？嫌いになってない？』

事務所に入所してから何かあったらいけないからと思って女の子の生理とかについて調べててよかった、と思うのがこういう時。ホルモンバランスの乱れで精神状態が不安定になりがちらしい

だから、Aも例外じゃなくてきっと普段より敏感になってるからかしつこく佐久間に問いつめるA

佐久間も満更じゃないのか若干ニヤニヤが隠しきれていない

佐「あーかわいい」

『もう怒ってないの？どうなの？』

佐「怒ってない怒ってないって(笑)」

可愛かったからいじわるしたくなったの、とAの頬をつんつんつついた佐久間。

Aが今それしたら嫌がるのは佐久間は知ってるはずなのにやったからわざとだろうなとは思ったけど、

『きらい』

佐「うぇー！傷つく」

ほんとにわざとだとはね、顔のニヤつきがさっきより酷くなってる

そして今に至る

ラ「Aちゃーん」

『…』

「あ、ラウール来て」

ラ「なんですか～？」

「Aね、今佐久間しか見えてないから話しかけても無駄だと思うよ(笑)」

そう言うとあーなるほどね、と呟いた末っ子。

察しが早くて助かる

問題は…

目「ふはっ！可愛い！何？怒ってんの？まじ可愛い」

『……』

向「めめ～やめとき～？」

簡単に佐久間の逆鱗にも触れてしまう目黒

佐「目黒。」

『…だいくん……ぎゅ、』

佐「んあ、はいはい」

嫌な予感がして身構えたがそれを察してただ温もりが欲しかったのか佐久間にハグを求めて自分から腰の辺りに抱きつきに行ってそのまま佐久間の膝の上に寝転がった

目黒も口を少し開けてぽかんとしている

佐「ごめんけど、今Aに触ったら痛い目見るぞ」

それは佐久間がやるんでしょ、と心の中で突っ込んでだいくん、と佐久間を抱きしめるAを微笑ましく見つめた

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