9人を照らし続ける太陽 Ⅶ (ページ43)

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あの後涼太くんに聞いたらしいレシピで少しだけ生姜を入れたスープと最近ハマって作っているオムライスを作ってくれていつもよりかはのんびりとご飯をほおばった

佐「うはは！…ど？おいし？」

『おいしい』

そっか～それなら良かった～と安堵した表情を見せた彼

食べる様子がなかったので食べないの？と尋ねれば

佐「Aの食べてる姿見てるだけで満足。先に俺仕事の用意するからのんびり食べてね」

そう私の頭に手を置いて席を立った彼

必要なものだけ取ってくる～と自分の家、まぁ隣に戻って数分後にまた私の家に戻ってきた彼

『うぇ、…え！』

佐「新しい洋服買ったんだよねん」

そう言ってくるり、と一回転する彼を見て私は唖然としてしまう

『だって、それ…！』

佐「Aが持ってるやつのメンズバージョン！」

にししっ、と笑う彼は確信犯でオムライスを食べていた手は完全に止まった

佐「佐久間さんのご飯残すんですかー？(笑)」

にやにやしながら言う彼に煽られ食べるもんと顔を逸らしてご飯を一口、また一口、と食べ進めた

『ご馳走様でした』

佐「お粗末様～！あ！A今日これ着てって！」

最近では私の洋服も選び始めた彼がそう言って取りだしたのは

『流石に嫌だ』

佐「んぇー！いいじゃん！佐久間さんとの愛の結晶！」

『はいはい、違う違う。』

佐「ぶーぶー」

『誕生日プレゼントでくれた服は大切な日にしか着たくないし汚したくないの』

そう言って彼が持ってる服を奪い取りハンガーにかけて元の場所に戻す

その後も駄々を捏ねたりする彼に付き合わされ結局彼が着ている服と同じデザインのレディース服を着て仕事に向かう

『痛い…』

車に乗り込んだ途端ギュッという効果音がぴったりな痛みが突然来て

マ「え！何？Aお腹痛い？」

佐「いいから車出してー大丈夫だから」

にゃはは！と彼が笑いながらマネさんにそう言って車を出してもらう

バックミラーの死角になる位置でぎゅっと手を繋いでくれる彼に目を瞑って頭を預ける

『…ありがと』

本当に小さく呟いた声は彼に届いたのか小さくん、と返ってきてたったそれだけで嬉しくなった

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