9人を照らし続ける太陽 Ⅲ (ページ36)

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滝沢歌舞伎ZERO ページ36

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3人の加入が決まりファンは荒れに荒れた

ラウへの批判が目立った、最初は気にしないでと軽く言っていたけどあまりにも酷くラウは意気消沈として目の輝きを失いかけていた

8人は京都南座での公演を前に日々忙しく稽古に励んでいた

私は裏方としてしか参加できないから意外と時間が余ってたのでラウの稽古についてた

『らーう！休憩しよ？』

ラ「いや、まだやるので先食べててください」

『…敬語辞めようよ』

ラ「でも先輩なんで、」

『先輩でももう同じグループで仲間でしょ？いいじゃん？』

あーこれなんか懐かしいかもこのやり取り

ラ「でも…」

『ふっｗｗｗ』

ラ「えっ？」

『ごめん(笑)私も前に6人に同じこと言われて同じように返してたなぁと思って(笑)』

ラ「そうなんですか？」

『そー、だからさもうラウも敬語やめよ？そんなんじゃいつまで経ってもお子ちゃま扱いされるよ？』

そうおでこを小突くと苦笑いを浮かべじゃあ敬語やめますなんて、可愛いなこの子

さ、休憩休憩！とラウの手を取り近くの喫茶店へと向かう

『ラウ何食べる？』

入った喫茶店は私のお気に入りでゆったりとした時間が流れる落ち着いたお店

ラ「…これ食べようかな…」

『うん、すみませーん！』

ラウが指さした昔懐かしのナポリタンと私が食べたかったオムライス、そして飲み物を適当に頼み

本題へと入る

『…ラウ。』

ラ「っ、」

ラ「…凄いねSnowManこんなに愛されてるんだって改めて思った」

『うん、愛されてるの。すごく温かい人たちに』

ラ「でも、僕はさ認められてないから怖いよ」

『…大丈夫。ラウはすぐに認められる今は皆混乱してるだけだから』

ラ「…」

そうは言ってもいきなり９人体制はすぐに受け入れられる人は少ない、だから

『…滝沢歌舞伎ZEROで９人の底力見せてあげなよ』

ラ「…え？」

『９人の俺達はすげーんだぞ！って腹筋太鼓も組曲も全部、ラウなら魅せられるはずだよ』

ラ「はるちゃんは？…SnowManははるちゃんが居ないと…」

『私は上の人を認めさせることに尽力しなきゃだから、いつか皆と同じ舞台に立てるようにさ』

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