9人を照らし続ける太陽 Ⅲ (ページ16)

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宮舘side

『お邪魔します…』

少しだけ遠慮がちに言う彼女にいつも通りでいいよと言うと少し眉を下げる

「ほら、話聞くからこっち行こう」

玄関に立ち尽くすAの手を取りリビングのソファまで連れて行くとちょこんと促されるまま座るA

『あのね涼太くん』

「…不安なんでしょ？撮影。」

『うん、…ラウにもね言ったんだけどね……肌を露出する初めての撮影だからね…不安だよ』

少し困ったように言う彼女に少しだけ罪悪感が生まれた

「…まぁ今日ので気づいたと思うけどさ俺ら6人が昔からAの撮影に関しては口うるさくジャニーさんにも色んな人に言ってたから水着さえも許さなかったの、それに関しては申し訳ないとは思ってるけど」

『…けど？』

「皆心配なんだよ、Aはもう違うって言うけど俺らにとっては幼い妹なんだよ？だから水着や下着とかのグラビア撮影なんて凄い嫌なの、なんだろ……恋人に例えると俺ら6人は凄い束縛の激しい彼氏みたいな？(笑)」

少し笑いながら言うと

彼女も少し微笑んで

『こんなソクバッキーな彼氏嫌だ(笑)』

なんて、笑顔が戻ってよかったとは思うけど彼女の中では解決してないのは何年も一緒にいればわかる

「…大丈夫。ああ見えて翔太も男だからAをしっかり守ってくれるよ」

『ふへ、涼太くんが言うなら大丈夫かもね』

「照の過保護さには少し頭を悩ますけどね？」

『それはほんとに思う(笑)

でも今度しっかり話しとくよ、頭では分かってるはずだからひかるくんもさ、』

「無理だけはしないでね？」

大丈夫！と笑う彼女は何故か壊れてしまいそうなくらい儚い笑顔だった

もう君が苦しむ姿は見たくないから俺はこの笑顔を何としてでも守るよ＿＿＿＿＿.

そのあとは雑談をしたり、俺の作ったご飯を食べて明日も仕事が一緒だったから泊まらせて少し広めのベッドで一緒に眠った

「ねえ、A…もう、お兄さんが誰か…分かってるんでしょ…？」

すやすやと心地よい寝息を立てるAを優しく抱きしめ言った言葉は暗闇に飲み込まれて行った

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