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右手首を掴まれ壁に押し付けるようにされ振りほどこうとしてもやはり男の腕力には勝てるはずがなかった
最初は驚いた
ただ、次第に手首に感じる相手の体温に嫌悪感を抱き始めて
『…きもちわるい』
不快感へ変わり、
次第に苛立ちを覚え始めた。
『離してください』
本当なら急所でも蹴り上げて樹やメンバーに連絡入れてこの場を去りたいぐらいだが、一応アイドルだしそういうので記事になっちゃ困る
だから、きっとこいつより大人な私はこの感情を少しばかりセーブした
『離してくれませんか』
「…ずっと見てた」
黙って私の顔を凝視していた男が口を開けばそんな言葉だった
「藤宮さん。ずっと見てた、好きだよ、藤宮さんは俺を見てくれた？」
『はぁ…？知らねぇよ。バカか。お前は知ってても私はお前の事一切知らねぇし見てね〜よ。』
つい、口が滑り暴言がでてきた
男は私の言葉でプライドが傷ついたのか恥ずかしくなったのか、はたまた私へ抱いていたアイドル像が壊れたのか顔を真っ赤に染めあげて私の手首を掴む力が強まった
アイドルつっても私も人間なの
可愛い、綺麗。そんな綺麗事並べただけの藤宮なんてスポットライトを当てられる時間だけで十分でしょ。
裏でもそれをしていたら私は上からの指示に従うだけのロボットだよ
『…痛い、』
手首に感じる痛みがだんだん増していき言葉が漏れた
「俺と付き合って…そしたら離してあげる」
バカかこいつは。
『知らない人間と付き合う訳ないでしょ。』
「なんで？俺あの6人よりいいと思うよ？」
どこからそんな自信が湧いてくんのか知らないけどさ、
『 私はあの6人よりいい男を知らない。 』
あの6人が最高で最強の6人なんだ
そう付け足すとあからさまに激昴する目の前の男
「あ！みや…ちゃ…？」
私の帰りが遅かったからか心配して来てくれたであろう美桜ちゃんがこの状況を見て目を丸くした
いや、そうだよね。まじで、助けてよ腹立つんだけど目の前の男
美桜ちゃんにそんな視線を送れば不快感を示した視線を私の目の前の男に送ったかと思えば来た道を戻った彼女
あちゃ、見捨てられちゃった？(笑)
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Rika - 初めまして。お話が凄く良かったです。続き楽しみにしてます。 (2020年7月29日 11時) (
レス) id: feb3738261 (このIDを非表示/違反報告)
杠(プロフ) - 美紀さん» こちらの方にもコメントありがとうございます。コメ主様のコメント励みになります、コメ主様もくれぐれも体調にはお気をつけください。 (2020年7月27日 13時) (レス) id: 3a7eb7200f (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 作者さんのSnowManの小説見させてもらってます最高です掛け持ちで大変だと思います頑張ってください応援してますコロナウイルスと熱中症流行ってるので気をつけてくださいねSixTONES大好きです (2020年7月26日 15時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杠 | 作成日時：2020年7月22日 12時
