9人を照らし続ける太陽 Ⅸ (ページ29)

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バレンタインですページ29

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『ハッピーバレンタイン？…！』

佐「にゃはは！なんで疑問形なの！(笑)」

ラ「Aちゃんのチョコだ！」

『って言ってもこのご時世手作りは無理なので既製品をそれっぽくラッピングしました』

深「それ言わなくていいから」

手作りがよかったと愚痴を零しながらもチョコを次々にほお張る彼ら。

『あ！涼太くん！今年は…？』

宮「姫の要望通り作ってきたよ」

『やった！ありがとう涼太くん！』

無理言って作って貰いその上丁寧にラッピングされたものを剥がして綺麗な形をしたチョコをひとつ口に運ぶ

『ん～！おいし！』

宮「よかった、」

『なんか涼太くん髪色変えたからか王子様にチョコもらった気分ですごく嬉しい！(笑)』

宮「ふふ、そんな事言ったら佐久間が怒るよ？…ほら、」

『…あ、はは……』

涼太くんの視線の先には頬をふくらませただいくんの姿。

宮「因みに、ピンク色のは洋酒入ってるからそれは寝る前とか家でいる時に食べてね？何かあったらいけないから……、、、」

心配そうにそう言われたが一歩遅かった涼太くん。
私の手元に残っているのは箱のみ。

『美味しくて全部食べちゃった…』

佐「はぁ！？洋酒入ったやつを食べたぁ！？！？」

数分後に顔を赤くした私を見て不思議に思っただいくんが涼太くんに問い詰めバレてしまったが、正直お菓子に入った洋酒如きで酔うほど私も弱くはない

『だいじょうぶだよ！』

佐「…。水飲んで少しゆっくりして、少しとはいえもう口調フワついてるし顔赤いから、」

『…うん、』

その後翔太くんの耳にも入り同じように怒られ、涼太くんは呆れ笑いを浮かべていた、まぁ洋菓子には入ってる事が多いからあまり気にしてはなかったが不幸な事に今日は体調が万全じゃなかったから普段なら酔わない量なのに少しだけ…ほんの少しだけ酔ってしまった。

『もーやだ！お兄ちゃん！』

深「だてさーん、もうこいつに毎年チョコあげなくていいって」

宮「まぁ、今年はボンボンチョコレートとトリュフと色んなチョコ詰め合わせ食べたいって要望だったし」

『…』

佐「…って事はAちゃん？洋酒入るの分かりきってたのに今全部食べちゃったのかな？」

『…アハハ…。撮影行ってきます。』

渡「今日の夜お前ん家な。」

『…はーい』

勿論、家に帰った後こっぴどく怒られたのは言うまでもない