一種の修羅場 ページ44
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駐車場に車を停めて滝沢くんも隣に停めたのを確認して外に出るとため息をついて私を見た滝沢くん
『何？』
滝「怖いなら怖いって言え」
だいぶ長期戦になるかもしれないよ？なんて横から顔を覗かせた兄
怖くないよとそう強がるけど正直家を飛び出した上に兄まで連れてきてしまったからどうなるか分からなくて怖い
深「だいじょーぶ、俺付いてっからさ？」
そう言って私の手を握り微笑む兄はなんだか心強くて涙が出そうになった
『…いく、』
そう言って私を先頭にマンションに入る三人
部屋の前に着くなり緊張がMAXに到達して心臓が飛び出そうなくらいバクバク音を立てる
『っ、、、開ける…よ、？』
そう言ってドアノブに手をかけてドアを開ければガチャっ、と音がした後にバタバタと言う中からの音が聞こえた
「どこいってた…の、、、、た…つや、？」
明らかに不機嫌な母、怒り口調でドアの前に立つ私に声を掛けるが途中で後ろにいた兄に気づいたのか声色が急に変わった
深「…久しぶり、母ちゃん…。」
滝「御無沙汰してます。滝沢です」
「まぁ、…中どうぞ」
どうぞどうぞ！と言わんばかりの微笑みで中に促す母。
私の家なのに、なんで小さな反抗を心の中でして家の中に足を踏み入れる
『っ、』
たった、たった数時間家を空けただけなのに、酒瓶などのゴミが散乱していて驚愕した
「ごめんなさい〜、少し汚くって、すぐ片しますのでそちらに座ってください、」
幾分か酔っているのか口からは少しだけアルコールの匂いが香ってきて嫌気が差した
数分後ゴミを端に追いやる形で片付けた母が目の前に座る
私の両サイドには兄と滝沢くん
少しだけ重い空気が流れて滝沢くんがその重い空気を沈黙と共に破った
滝「なんの御用で、うちの春咲に？」
「…春咲…ねぇ？」
分かりきった用なのにわざとそう聞く滝沢くんと春咲、という名前に笑う母
深「…何の用でうちの妹のとこに来たの？…金？」
私の手をグッ、と握りしめる兄がそう問えばそうよ、なんて悪びれもなく言う母
「てか、辰哉がお金ちょうだいよ。この子聞き分け悪くてお金くれないのよ」
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杠(プロフ) - 黒雪さん» 初めまして、コメントありがとうございます(^ ^)びッちちゃんの作品に関しましてはページ7に作品名を記載しておりそちらから飛べるようにしておりますので作品名をタップしていただいたらびッちちゃんの作品に飛べるかと思います(^^♪ (2021年1月30日 6時) (
レス) id: 3a7eb7200f (このIDを非表示/違反報告)
黒雪(プロフ) - びっちちゃんの小説ってどちらですか…？ (2021年1月28日 21時) (レス) id: 4eaf43baae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杠 | 作成日時：2020年10月1日 10時
