. ページ35
.
起きてから2時間。
そろそろ家を出て現場に向かわないと打ち合わせやリハに間に合わない
荷物をまとめていれば出て行くのは無しよなんて言われて暴力を振るうのは知ってる私は従順なフリして荷物をまとめるのを辞めた
まとめなくても家に帰れば全部揃ってるし…それに、こっちに何も無いことを知ってるだいくんが持ってくるはずだから
なんて、呑気に出れるなんて考えてた私は甘くて
「ん〜…これでいっか」
家中を物色しまくって何かを見つけたのかルンルンでソファに座る私の腕を取る
『…えっ？』
ギュッ、と手首を縄跳びでくくられ近くにあった物干し竿と繋げられる
なんで縄跳びがあったか？
まぁ…、それは…ひかるくんに筋トレしろって言われて遊びながらできる縄跳びにしようって思って買った……正直2日で飽きて今の今まで買ってたの忘れてたけど
『離してくれませんか？』
物干し竿は動くから動けるのは物干し竿も連れてなら動けるけどこれで外は出れないし
『…離してください』
母に敬語を使うなんて正直面倒。でもそうでもしないといつ何がきっかけで母がキレるのか分からないから、いつだって下手に出ないといけない
「外したら外出るじゃん」
『そりゃ…！仕事あるから…出ますよ…』
「あ、事務所に身代金頼むのもありね」
いいこと思いついた！って顔をして言う母に呆れて何も言えなくなる
『…事務所には迷惑かけたくないので、お願いします。仕事には行かせてください』
「うるさいな〜…行かせないつったら行かせないの。」
パシンっと音ともにそう言い放った母
そして、叩かれた事でジンジン痛む右頬
私アイドルなんだけど？顔一応商品の一部なんだけど？
「あんたは黙って私の言うこと聞いてちゃんと金渡せばいいの。分かった？」
離してくれないと金渡せねぇよ、ってマジレスしたくなったけどグッ、と堪える
『…分かりました…お金用意するので…離してください。』
「嫌よ。」
は？
「お金下ろすとこ見せるって約束してくれたらね」
片方の口角をゆっくり上げて微笑む母に酷く嫌悪感を抱いた
ただ、情けない事に私は頷くことしか出来ない
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1034人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
杠(プロフ) - 黒雪さん» 初めまして、コメントありがとうございます(^ ^)びッちちゃんの作品に関しましてはページ7に作品名を記載しておりそちらから飛べるようにしておりますので作品名をタップしていただいたらびッちちゃんの作品に飛べるかと思います(^^♪ (2021年1月30日 6時) (
レス) id: 3a7eb7200f (このIDを非表示/違反報告)
黒雪(プロフ) - びっちちゃんの小説ってどちらですか…？ (2021年1月28日 21時) (レス) id: 4eaf43baae (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：杠 | 作成日時：2020年10月1日 10時
