末っ子のもう一人ご存じですか？？ (ページ35)

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帰り道ページ35

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帰り道は自然と私の診察の時の話、なんてことにはならずに彼等の仕事の話になって最近始めたばかりのYouTubeの話を笑いながら聞いていた

田「それでさ聞いてよ、きょもがさこの前YouTubeの撮影の時にさ」

『もーやだ！(笑)』

田「なんでだよ！最後まで聞いてよ！」

岩「てか、それ言ったらうちの佐久間もさ」

森「つか幼馴染みじゃんそこ！(笑)」

『ほんとだ！！！(笑)』

そんな話をしている時だった人通りも多いこの道、顔をそんなに隠してる訳でもない三人。声を掛けられるのは必然的に起こりうる話

ただ、声を掛けられた方に目を向ければ先程すれ違った女の子2人組だった

その瞬間思考が止まってその場に立ち尽くしてしまった

ただ声は聞こえるし目からの映像は止まらないから三人が女の子と話してる内容まで聞こえる

「SixTONESのファンなんですよ！」

田「まじ？ありがとう～！」

岩「良かったじゃん樹」

ここまでは良かったのに、2人は私の存在に気づいてないのか

「これからも6人で頑張ってください！」

なんて、少し大きめの声で言いあげた

『っ、』

その言葉が耳に届いた瞬間その場に蹲ってしまいまた呼吸が乱れ始めた

森「っ！みや！」

しんちゃんの影に隠れように立っていたからかいち早く気づいたのはしんちゃんで、その声が大きく張り上げられたせいか女の子達はパニックを起こし始めた

『っはぁっ、…しん、ちゃっ、はぁっ、』

田「…SixTONESは6人じゃない。7人だから」

岩「ファンならみやの事も受け入れてあげて？」

キツく言い放った樹の声と優しく諭すように女の子達に言ったお兄ちゃんの声は私には届くことも無く

『やっ、…っ、』

森「A深呼吸、！俺とおんなじように息しよう？ね？」

過呼吸起こしそうになった私の背中を優しく摩るしんちゃんにこくこく、と頷いてしんちゃんと同じように息をする

田「みや、」

呼吸が整った辺りで樹が声を掛けてきた

『んは、ごめ、ちょっと器官に虫入ったみたい』

冗談めかしく言ったら笑う訳でもない3人が真剣に私を見つめる

『おい、笑えよ』

多少ばかり声が震えてしまったが流石に笑ってくれと言えばお兄ちゃんの大きな手が私を包み込んだ

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