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経過観察 ページ32

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活動休止を発表してから約一年 、あの時よりかは精神的にも安定してきて左腕の傷も少しづつではあるけど減ってはいる








『あ、もしもし。…、はい。藤宮です。はい、午後?あぁ、はい分かりました、じゃあ午後に伺います』








失礼します、そう一言添えて電話を切って一息つく




1ヶ月に1度だけ病院に行って経過観察、という名の診察。

今日が何度目かのその診察の日。
活動休止中とはいえ芸能界に身を置いてるからそれなりに身だしなみを整えて早めに家を出る




診察の時間までは余裕はたっぷりあるから久しぶりに外を歩こうかな、なんて考えて



外に出て んー!っと背伸びをする

ありがたいことに快晴で雲ひとつ無い青空






閑静な住宅街にポツン、と私一人がのんびりと歩いてる

すごく静かで落ち着く






『…そろそろ、復帰…かな、』






先生からの大丈夫という一言もなければメンバーから戻ってきてとの言葉もないけどそろそろ彼処に戻りたい









ぽつり、と呟いた言葉は静かな住宅街に溶け込んだ









ひたすら歩いてれば賑やかな大通りに出て 、人目も気にせず前を向いて歩いてれば前から2人の女の子がすれ違いざまに









「SixTONESはやっぱり6人が最強だよね」


「え?SixTONESって6人でしょ?他に居たの?」


「居たよ?藤宮って奴。活動休止とか言ってるけどそのままやめてくれないかな〜」








なんて会話が耳に入ってきて一気に息苦しくなった


立ってるのがやっとなくらい呼吸が荒くなってるのが自分でもわかった









はぁっ、はぁ、と呼吸が荒い中助けが欲しくて一番上にあった連絡先に電話をかける









「はーい?どしたー?」






『たすけ…っ、』









開口一番出た言葉は助けて 、相手の着信画面に名前は出ただろうけど名乗らなかったから誰か分からないかもしれないのに急に助けて、だなんてどう思うだろうか、








「みやっ、?!みや?大丈夫?なに?今どこ……!?ちょっ、、!!みや!?」









電話をかけた時に人気のない路地裏に入って電話の向こうの相手の声を聞いた途端下半身の力が一気に抜けて壁にもたれるように座り込んだ







『っ、病院…いく、途中…っ、たすけ…っ、』



「分かった、迎えに行くから電話繋げたままでもいい?」






そういう彼の声に小さく返事をして彼が言う一言一言をゆっくりと飲み込んで呼吸を整える








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美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスと熱中症に気をつけてくださいね (2020年9月23日 21時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年9月22日 22時

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