末っ子のもう一人ご存じですか？？ (ページ31)

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『……』

俺と兄貴の腕の中でスヤスヤと眠る姉貴

左腕には無数の傷

目の下には真っ黒なクマ

そしてほんの少しだけ痩せこけている体

ジャニーズに入って、少しして一人暮らしを始めて俺も学校があるからと滅多に会わなくなった姉貴と俺ら

でも頻繁に連絡だけは取っていて、姉貴の出る雑誌は必ず兄貴と買ってたり、

誌面で笑う姉貴はすげぇ誇りで、自慢。

でも、SixTONESに加入してから学校では少しだけ

「お前の姉ちゃんマクラしてんだろ？」

「お前の姉ちゃんが居るせいであのグループ絶対デビューできねぇよ」

なんて、なんの根拠もないのに俺に言ってくる馬鹿な奴らが出てきて

「姉貴の事何も知らねぇのに知った口聞くなクズ」

大好きで大事な姉貴の事悪く言うやつは誰だって許さないからさ。

だから、今回の件で少しだけSixTONESのメンバーに苛立ちを覚えた

姉貴の事なんで守らなかったんだって、

ずっとそばに居て守ってよって、俺は傍に居られないけどお前らはいられるじゃんって、事情も知らないのに勝手にキレてた、

でもさ、病室行けば心配そうに姉貴を囲むメンバーの人達や先輩の人

警察に話をするから、と廊下に出た時勢いよくメンバーの人達に頭を下げられた

高「…妹さんを…Aさんを危険な目に遭わせてしまって本当に申し訳ありません」

深「…すみませんでした、俺仕事の合間にあの時間傍に居れたはずなのに…ほんとに、すみません」

松「…これからは何がなんでも彼女を守ります…だから…！」

「頭、あげてください……あの、…姉貴の事…絶対守ってください」

照れ臭くて俯いてしまったけど俺の気持ちが伝わったようで皆口を揃えて勿論です。そう答えた

姉貴…。周りに恵まれてるんだよ姉貴はさ、

笑顔の姉貴でいれば絶対大丈夫なんだから、

そう思ってまた強く眠る彼女の手を握った

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