末っ子のもう一人ご存じですか？？ (ページ30)

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「…俺はさ、」

私が話し終えるとゆっくりと口を開いた遥

「姉貴が幸せならいい、そう思ってジャニーズに入ること許したけど…アンチとか今回の件を目の当たりにしてさ……すげぇ悔しいし……許したこと後悔した。」

『…っ、』

「でもさ、アイドルやってる姉貴かっけーんだもん。……後悔してるのにやめてほしくないんだよ……矛盾しててごめんね……、姉貴の人生だから…姉貴にどうするかは任せるけど…俺は少なくともSixTONESの藤宮A大好きだよ。」

そう言って私を優しく抱き締めた遥、いつの間にか私より大きくなっていた彼の背中に手を回してぼろぼろと柄にも無く弟の前で涙を零した

「泣き虫なの昔からだよね、」

そう言って遥と私を包み込むように上から抱きしめるにぃちゃん

「俺もさ、少しだけ芸能界に携わる仕事してるから少しだけ芸能界の怖いとことか裏を知ってるけど、……無理なら辞めなさい。でも、少しでもやりがいがあって夢があるなら諦めないで続けなさい。……これがお兄ちゃんからのお願いね」

そう言ってまた強く私達二人を抱き締めたにぃちゃん。

少しの時間だけど3人くっついてる時間が幸せでたまらなかった

『…………ありがとう、ありがとう…にぃちゃん、遥…』

少しだけ3人で抱き合って、私がただ一人ずっと泣き続けて、いつの間にか兄と弟の腕の中で眠りに落ちた

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