末っ子のもう一人ご存じですか？？ (ページ7)

今日:48 hit、昨日:19 hit、合計:391,942 hit

. ページ7

.

『ゆごくーん』

高「ん？どうかした？…はぁ…また忘れたの？」

『うん、忘れちゃった(笑)』

はい、と手渡されたのはヘアスプレー、ヘアメイクさんが専属でいない私たちは自分達でヘアセットをするんだけどもまぁ私はよく忘れるわけでゆごくんによく借りている

田「みや～俺にヘアセットやらせて～」

いつの間にか私の後ろにいた彼にヘアセットに必要なものを渡せば手際よく私の髪の毛をセットしていく彼

『寝てていい？(笑)』

冗談めかしく言ったが実際個人の仕事も多い私は寝不足なわけで今回の公演の直前までドラマ撮影があってついさっき現場入りする前には取材を受けてたのであまり寝れてない

田「うん、寝てな。本番近くなったらまた起こすから」

鏡越しに見た彼の顔は優しく微笑んでいて目が合えばふにゃぁとまた口角を上げた

彼の温かい手が私の髪をするりと通る度心地よくていつの間にか本当に眠りに落ちていた

＿＿ Juri side

ウトウトと首を縦に揺らしていた彼女の動きが止まり顔を覗き込めば案の定すやすやと眠っていて

「ジェシー、慎太郎。」

いつものように少し騒がしくしていた二人に声をかければ察したのか頷いてそして興味深そうに彼女の近くに寄ってきた二人

森「隈ひでぇ…」

ジェ「最近詰めすぎだもん」

京「…負けてらんねぇよ俺らもさ」

隣で黙々と作業していたきょもがぽつりと呟いた言葉

楽屋に居た全員が何も言わず頷いた

俺よりもまだガキのコイツを俺達が守んなきゃなんない

それなのに、コイツはメンバーの俺達には頼るって事をしなくて

岩〈みや泣いてたよ、迷惑かけちゃってるって。〉

岩本くんから聞いたその言葉

悔しくて堪らなかった

マンズ兄さん達には頼れんのに俺らには頼れねぇんだ

俺らってそんな頼りねぇの？

みやにとって俺達はなんなんだろう

考え始めたらキリがなかったけどさ、

松「無理に弱音吐かせようとしないでいいんじゃないの」

北斗がその言葉で俺達はできるだけ彼女を見守る事にした

あからさまな嫌がらせからは守るし今日みたいに眠たそうな時は時間の許す限り眠らせてあげるから

だから、俺らを頼ってよ。ね？A。