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「A」
『ゆっきー』
部活中ゆっきーに話しかけられた
まぁ部長だし話しかけるのは仕方ないか
「地区大会のオーダー表の事なんだけどね、俺、蓮二、弦一郎をシングルに持ってきても大丈夫かな？」
『んー地区大会は温存して欲しいな、データ取らせたくないし、そうだね...三年の先輩を軸にしてブンちゃんやジャッカル達の実力見たいんだ』
「...そう、うん、わかったよ」
頷いて私の頭を撫でる
心臓痛い
彼女がいるのになんで私にこんな事するの
ダメだよ簡単に彼女以外の女の子の頭を撫でるなんて
けど嬉しいと思ってしまう私もいる
嗚呼、欲深いなぁ
「精市、少しいいか」
「嗚呼蓮二、構わないよ。それじゃまた」
『うん』
好き
けど私はそれを言っちゃいけない
フェンス越しから私を睨んでくるゆっきーの彼女
妬ましい羨ましいあの子なんて、っていう目で睨んでくる
ああ、きっと同じ目をしてるんだろうなぁ...
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作者名：秋 | 作成日時：2017年9月10日 0時
