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大貴side
あー、暇。
病院にいても、することなんてない。
基本的に、治療するか、安静にしてるか。
って、安静になんてしてられないよ。
本来なら俺だって外で騒いで遊ぶ年頃なんだから。
大貴「いのちゃん！遊ぼう！」
隣のいのちゃんの方を向いてそう言うけど、いのちゃんはなんだか難しそうな本を読んでいた。
ベッドから降りて、いのちゃんのもとまで行く。
大貴「何読んでるの？」
慧「ん？宇宙の本だよ。」
宇宙…ね…
俺なんて宇宙に比べたらちっぽけなのかもしれない。
宇宙の方が何倍も魅力的かもしれない。
けど外の世界は、自由気ままに遊ぶことは、今の俺にとって宇宙よりも魅力的だと思う。
慧「ごめん。遊ぼっか｡」
パタンと本を閉じたいのちゃん。
思っていることが顔に出てたのか、それともつまらなそうに見えたのか。
よく分からないけど、いのちゃんのその優しさに俺は今日も甘える。
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作者名：アオイヨル | 作成日時：2021年5月18日 21時
