明日、ハレルヤｰinarｰ (ページ28)

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憧れと嫉妬ページ28

大貴side

慧「大ちゃん、院内学級行こ。今日あるでしょ？」

貰ったゲームで遊び呆けてたら電池が切れ、今は充電タイム。

暇だ暇だ、とベッドの上でゴロゴロしてると、いのちゃんに声をかけられた。

いのちゃんから珍しく声をかけてもらえたと思ったら、まさかのお勉強…

勉強苦手なんだよ…

慧「大丈夫、髙木先生だし、わからなかったら聞けばいいじゃん。俺もいるし。」

大貴「はぁーい。」

いつも俺の遊びに付き合わせてるし、なんせ暇だからと院内学級に行くことになった。

大貴「髙木先生ー！久しぶりー！」

髙木「よっ、久しぶりだな。」

いのちゃんと2人で院内学級の部屋に入ると、イケメンで有名なあの髙木先生がいた。

それと…

慧「え、誰？」

数個ほどしかない机と椅子の１つが、埋まっていた。

そこには俺らより少し背の低い小柄な…

髙木「新しく入ってきた子だよ。短い期間だけど仲良くしてやって。」

人見知りなのか、俺らの方を向いても目が泳いでいる。

でも、可愛い…

大貴「名前はなんて言うの？」

髙木「知念侑李くん。」

大貴「くん…って、男の子なの！？」

女の子かと思った…

知念「失礼だな。どう見ても男でしょ。」

大貴「あ、ごめん。」

髙木「大ちゃんと同級生だよ。骨折しちゃったらしくてね。ちょっと入院する間、勉強を怠らないようにっていうことで入ってきたの。」

慧「ふぅ～ん。」

知念くん、って子はなんだかまだよく分からないや。

でも、この知念君との出会いは、俺たちにとっては悪い意味でもいい意味でも刺激になることを、

この時の俺らは知る由もない____。