明日、ハレルヤｰinarｰ (ページ17)

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大貴side

目が覚めると、外はもう真っ暗だった。

カーテンは閉じられていて、病室の照明を薄ら感じるくらいの明るさだった。

慧ちゃんに本の読み聞かせしてもらっていつの間にか寝ちゃってたんだ。

慧ちゃんどこ行っちゃったんだろ…

1人…ひとり…

_____サミシイ

その時、少しだけカーテンが開いた。

光先生がひょこりと入ってくる。

光「どう？痛いとか、苦しいとかない？」

大貴「さむい…」

光「寒いか…熱が高いんだね…解熱剤入れるね。」

体の芯まで冷えてるように感じるくらい寒いのに、体が熱いなんて、もうよく分かんなくなりそう。

光「あれ、大ちゃんどうしちゃったの。」

光先生がそう言って俺の頬を撫でて、涙を拭ってくれた。

あ、俺…泣いてたんだ…

光「まだ熱長引いちゃいそうだね…」

心配そうに俺を見つめる。

大貴「ねぇ、慧ちゃんは？」

光「いのちゃん？あぁ、隣ですごーく心配そうにしてる笑」

カーテンを完全に開け切ってない分、隣でどんな顔してるのかは見えない。

ただ、何故か光先生は笑って隣を覗いてる。

光「こっち来る？」

カーテンの向こうでお話し中。

大貴「ケホッケホッ…ん…」

光「んー、辛そうだね。」

慧「大ちゃん…聞こえる？」

カーテンの向こうから、慧ちゃんの声が聞こえた。

大貴「きこえるよぉ」

慧「俺、ちゃんと隣にいるからね。一緒に寝ようね。」

大貴「こっちこないのぉ？」

慧「…薮先生が、大ちゃん熱あるのに遊んじゃうだろうから今はダメだって…」

大貴「んぅ…やぶせんせひどい…」

光「ははっ笑まあまあ、今はちゃんと寝て、治そう？」

大貴「んぅ…わかったぁ。」

光「よし、いい子！」

わしゃっと俺の頭を撫でると、おやすみと言ってカーテンを閉めていった。