孤独なオシロイバナ (ページ24)

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「『乾杯！』」

私たちはある程度片づけをしてから飲み始めた。

エ「どう？初のお酒は？」

『まぁまぁかな？薄めにしてるからかもしれないけど』

飲み進めていくとだんだんと酔いが回ってくるのがわかった。

『エイジくんあの時声かけてくれて本当にありがとう』

エ「一番最初？あれ、俺ひどいこと言っちゃったよねAちゃんに」

『全然。でも、あれがきっかけでエイジくんとこんなに仲良くなれたんだなって思うとなんか複雑』

エ「何もなかったんだからよかったってことにしよう。俺もAちゃんと仲良くなれてよかったし」

『そんなこと言われたら照れるよ！』

２人であの時の話をいろいろしながらお酒を飲み続けかなり酔いも回ってきたころ。

『ちょっとトイレ行ってくる』

私はフラフラする中トイレに向かい戻ってく来たけれど自分の足につまづいて転びそうになった。

エ「あぶな！」

倒れそうな私をエイジくんは支えようとしてくれてるけどエイジくんもそこまでの力が入らずそのままどんと倒れこんでしまった。

『ごめんね！すぐ退く』

エイジくんの上に倒れるような形なってしまい私は急いで退こうとすると腕を掴まれた。

エ「このままでいいよ。このままで」

『え...』

私はそのままエイジくんに抱きしめられるような形になり動けなくなった。