full moon 6

273月「始を出してもらおうか」 ページ48

語り：夜


皆さん
こんにちは
長月 夜です

俺の作った
お団子を食べて
みんなにウサ耳が
生えてしまいました

俺は
美味しいお団子を
みんなに
食べてもらいたかった…

９月担当として
お月見を成功させたかった…

ただそれだけだったんです…


なのにどうして
こんなことに…


そんな感じに
心の中で語る夜は
涙と一緒に
隼に捕まっていた


隼「さぁ
こっちには人質が
いるんだよ
始を出してもらおうか」
駆「涙と夜さんを
放してあげてください！」
隼「それは
出来ない相談だねぇ
その前に
始の居場所を
教えてもらえるかな？」
駆「卑怯です隼さん！」


そんなやり取りをする中
涙は隼を見て


涙「隼…
僕おなかすいた」
隼「おやおや
それは大変だ
夜、何か
作ってあげてくれるかい？」
夜「あっ はい！」
駆「あっさり解放したーっ」
隼「じゃぁ
次は葵を
人質にしよう」
葵「えっ」



涙の言葉に
あっさり二人を
解放する隼
そして次に
葵の肩に腕を回し
捕まえる
そんな状況に
葵は顔を真っ青にさせるのであった


駆「あっ
葵さーーーーーーん!!」


〜〜〜〜〜〜〜〜




駆が葵の名前を叫ぶ
いや隼たちが共有ルームに
入ってくる少し前のこと




駆「始さん！
もしかしたら
あの人がココに
来ちゃうかもしれません
隠れてください！」
葵「部屋に戻るのは
かえって危険かもね…
何処か
共有ルームの中で
隠れる所はないかな…」
駆「そうだ!!
キッチンならきっと
隼さんは行かないですよ!!
始さん!!
キッチンに隠れていてください！
っあ
桜ちゃんも隼さんに
何されるか分らないから
始さんと一緒に隠れててね!!
始「隠れる必要があるのか…？」
『…さぁ？
とりあえず
駆くんも必死みたいですし
隠れましょうか』



そう言い
二人はキッチンへ移動し
共有ルームのリビングから
見えないようにしゃがんで隠れる





．

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