256月「あ〜んなに仲良かったのに〜」 ページ31
語り：夜
いつも一緒だった
陽との関係が
変わり始めたのは
中学の頃だった…
クラスが離れて…
それでも最初のうちは
一緒に登下校をしたり
どちらからともなく
お互いの教室に
顔を出したりしていた
それがいつからか…
別々に帰るようになって…
ある日
朝迎えに行くと
陽は先に行ってしまっていた
なんとなく
どうして？と
聞けないまま…
それっきり…
今にして思えば
理由なんてたいしたことないし
深い意味も無かったんだと思う
だけど…
あの時の俺にとっては
それは…
とても特別なことで
陽が…
手の届かない人に
なってしまったみたいで…
寂しかった…
中学3年生に進級した際
新しいクラス発表掲示板を見ると
［長月夜
葉月陽］
俺達の名前が
並ぶように
書かれていた
夜「…
…!!」
教室に行くと
もう陽の姿があった
自分の席になる
陽の前の席に着き
後ろに振り向き
夜「…
同じクラスだね…
よろしく」
陽「おぉ…」
また陽と
一緒に居られるかもしれないと
思ったら
凄く嬉しかった…
だけど…
陽の周りには
何というか…
少し派手目の人たちが集まり
それを見た俺は
気後れしちゃって…
話しかけることができなかった…
ううん…
避けてしまっていた
それから時は進み
ある日の
夜「はぁ…」
席替えにより
廊下側の席に座る
俺の元に
ま「っよ!!
よーる」
まっつんが窓越しに
やってきた
夜「まっつん」
ま「ため息なんかつくな!!
幸せに逃げられていいのか!?」
夜「ふふふ…
どうしたの？」
ま「陽に
教科書返しに来たんだけど〜
いないか…
夜
返しといてくんない？」
夜「っえ…？
あぁ…でも
俺…
陽とはあんまり
話すこと無くて…」
ま「あいかわらずだな〜
お前等
小学校の時は
あ〜んなに仲良かったのに〜」
夜「陽は俺の他にも
沢山友達いるから」
ま「あぁ
あのチャラチャラした
連中だろ〜？
陽の奴
すっかりイケテルグループの
筆頭じゃん〜
羨ましいよな〜
モテモテで…」
夜「まっつんは
凄いよね〜
陽と
小学校の時と
変わらず付き合えてて」
ま「ん〜
夜は考えすぎだし
構えすぎ！
そんなんじゃ
友達100人
できないぞ…！」
夜「っう…」
まっつんに
軽くでこピンされる
ま「っま…
付き合う友達が違うと
まるで違う人種みたいに
なっちまうのが
学校ってところだけどさぁ」
夜「…そうだね」
ま「でも…いいのか？
このまま卒業しちゃったらさ
…本当に
違う世界の住人に
なっちゃうんじゃないか？」
．
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桐生美緒(プロフ) - 涙loveさん» ご指摘とコメントありがとうございます！修正かけました！今日はもう少し更新しますね〜 (2017年4月14日 22時) (
レス) id: f4b3cc994a (このIDを非表示/違反報告)
涙love - 仕事お疲れ様です。更新ありがとうございます。笑ったがわらたになってますよ。 (2017年4月14日 20時) (レス) id: e59d869c74 (このIDを非表示/違反報告)
涙love - 頑張ってください。無理はしないでくださいね。毎回楽しみにしてます。 (2017年4月13日 22時) (レス) id: e59d869c74 (このIDを非表示/違反報告)
桐生美緒(プロフ) - 涙loveさん» ありがとうございます!!明日は少しでも多く更新できるよう頑張りますね〜 (2017年4月13日 21時) (レス) id: f4b3cc994a (このIDを非表示/違反報告)
涙love - 更新ありがとうございます。仕事お疲れ様です。 (2017年4月13日 20時) (レス) id: e59d869c74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桐生 美緒 | 作成日時：2017年3月13日 22時
