心の絆を勇気に変えろ6 ページ14
Aside
やっぱり、予想通り。
この場所はヤミモンも隠れるにはうってつけだ…なんて言ってたのを覚えてたから。
大輔くんとブイモンの救出に成功。そして…。
「ふっ」
《逃さないわよ。》
『……デジモンカイザー…。』
《A、下がってろ。テイルモン行くぞ!》
《ええ!》
《賢ちゃんには、指一本触れさせない!》
え?デジモン?!
操られてるの?でも“賢ちゃん”って…一体?
《ネコパンチ!!》
吹っ飛んだデジモンは、そのままデジモンカイザーの持つ大輔くんのデジヴァイスに当たり落としてしまう。
此方としてはラッキーだ。
「おのれ!」
デジモンカイザーは、鞭でテイルモンをふっ飛ばし、私とレナモン、カイザーとそのデジモンのみ残っていた。
『…貴方、何者?』
「デジモンカイザーさ。…君はそうか。以前、闇に堕ちた子供。」
『…可愛そうね…』
「何っ?」
『貴方が可愛そうって言ってるのよ。周りに誰もいないって塞ぎ込んで…まるで、昔の私みたい…馬鹿馬鹿しい。』
「……言わせておけば…!!余計なお世話だ!」
怒りが頂点になると、鞭で地面を叩きスナイモンドリモゲモン、モジャモンを呼び出した。
《味方の用意が出来た…行こう。》
『…うん。』
レナモンは、私をお姫様抱っこして飛び降りた。
そして、フレイドラモンとホルスモン、イグモンがそれぞれ黒い輪を壊し自由にさせた。
あの子…まるで昔の私ね…何も信じられなかった頃の私。
そんなモヤモヤした気持ちを引きずり、リアルワールドへ戻ってきた。
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作者名:夜桜姫 | 作成日時:2020年4月10日 2時