空の下 ページ26
エースside
やっと来れた…。
「親父…」
親父の墓の前で胡座を掻いて手を合わせる。
隣のサボも手を合わせてくれた。
「俺の兄弟…親父とまだ会えてねぇ奴さ。サボってんだ。」
「…エースが世話になった。…ありがとな。」
「…親父…俺、Aを守れっかな…？」
「…エース。」
「…守られてばっかで…助けてぇのに…。」
「…大丈夫だ。俺らはいつだってナイトなんだって言ってた。」
「…ナイトって…確か前に、Aが言ってた…」
「だから、平気だ。…また俺達が救い出そう！な？」
「…あぁ、サボ！そうだな！」
「…そろそろ行くか！」
「そうだな！」
俺は、先に船に戻ったがサボは少し経ってから帰ってきた。
「どうしたんだ？」
「んや！さ、行くぞ！」
「A、待ってろよ！」
船はドレスローザへ向けて出航した！
NO side
エースが戻ってから、サボは改めてお墓に向き直った。
「…ありがとうな。アンタには感謝しきれねぇよ。」
サボは、そう言うと座り込んだ。
「聞いた。…Aの決断は重いもんさ…アンタがエースを選んでくれたから生きてんだぜ？」
「…アンタが繋いだエースの命、俺達が必ず守ってやる！…アンタが泣かねぇように…心配すんな。死ぬ時は、三人一緒だ…。」
持参したお酒を取り出した。
そこには“盃”の文字が…。
嘗て、4人が交わした兄弟の盃で使用した酒だった。
「エースと義兄弟になった酒だ。…俺は、アンタに感謝しかねぇんだ。…ありがとな、エースの親父。」
お猪口に注ぎ、高らかに上げては口に含んだ。
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作者名：夜桜姫 | 作成日時：2019年5月7日 3時
