記憶の嘘6【サボ】 (ページ23)

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心配で… ページ23

サボside

任務からの帰り。

「…サボくん！」

「おわ！…いたた…大きい声、耳元で出すなよ！」

「出させる事、してたのはサボくんでしょ？…ドラゴンさんが来いって！」

俺は、コアラの伝言を聞きドラゴンさんの部屋の前まで来た。

「サボ…またボーッとしていたか？」

「え？なんで…？」

「コアラの叫びが木霊してな…恐らく外まで聞こえてるんじゃないか？」

ったく、コアラの奴！

「…で、一体用事は？」

「Aから連絡はあるか？」

「…いや。…まさか、まだ連絡ないんですか？」

「そうなんだ。…コールしても出ないし…まだ一週間ではあるが、心配でな。」

「…マメに寄越すって言ってたのに…ドフラミンゴが？」

「恐らくな…。行ってくれるか？」

…A…。

「はい！」

出ようとする俺をドラゴンさんは止めた。

「ドラゴンさん？」

「前に言ってたんだが…Aがお前の帰りたくない理由を言っていてな。」

「え？いつですか？」

「エースを救う前…此処を立つ前にな。悲しそうに行っていた。…“話さないで”とも。」

…アイツ…。

「あと……匿ってくれてありがとう、とも。」

「そんな事を…優しいな。」

「…サボ、必ず連れ帰ってくれ…頼む。」

深々と頭を下げた。
珍しい…ドラゴンさんが、こんなにするなんて。

…答えは当然だった。

「はい！必ず！」

ドアを開け、聞き耳を立てていた…エース、コアラ、ハック、ソフィ、ヴィーナ、ダーヴィル、等。

「あと、カラスも向かっている。現地での合流だ。」

「ならカラスに、情報集めを先にしててくれって伝えてくれ。…俺達も向かうぞ！」

「…サボ。…ドレスローザは新世界だよな？…なら、親父と会わせてくれねぇか？」

「…墓参り…か？」

「たぶん、この機会じゃなきゃ出来ねぇ…早く行きてぇとこだが、そっちを済ませてからにしてぇんだ！」

「……なら、俺も着いてく。…コアラの指示の元動いてくれ！」

少し待ってろよ。必ず、仲間全員で迎えに行くからな。