帰還へ ページ14
ドラゴンside
「ドラゴンさん！ご報告が！」
「どうした？」
「はっ！サボからの入電で、ドフラミンゴと戦ったと…。」
「な、なんだと！」
「それと、Aさんの一時休息と帰還をしてるとの事ですが…。」
休息だと？
…何かあったな。
「すぐに医療班の確保をしておけ！本当にドフラミンゴと戦ったのであれば只事ではないからな。」
「はっ！早急に！」
…扉が閉まると、頭を抱えた。
無事でいてくれ…A。
しかし、ドフラミンゴがあの国の内通者…なのか？
奴も、Aの力を狙ってる事はイワが教えてくれたからな。…警戒するべきだな。
その夜、港に着いた船を見守りサボを召集した。
報告書は後程、コアラが書いてくれることだろう。
「…Aの事ですか？」
「まぁな。怪我はなかったのか？」
「いえ、怪我はエースを含む10名。Aは…ドフラミンゴの接近を許してしまいました…。」
「…そうか。…やはり、あの力を狙ってか？」
「…確かに、欲しがってましたが…何か違う気がして…。能力を使って手にしようとしてる時点で、裏がありそうだ…くっ！」
「…ドフラミンゴの奴、手を出してきたか…」
「ドラゴンさんが言う、あの力って“死者蘇生”の力ですよね？」
「…エースの為に使ってしまった…それで、魔女の存在を世に知らしめてしまった…。実はな、Aの力を少し前からドフラミンゴが狙っていたんだ。…知った軽易までは分からんが…」
「…あの任務、やめた方が…」
「あいつも“行く”と言って聞かないからな。…仕方あるまい。」
「…A。」
「まぁ、もしもの時には出てもらうがな。…だから、それまでは…」
「はい、分かりました…。」
我々を、静けさが包んだ。
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作者名：夜桜姫 | 作成日時：2019年5月7日 3時
