幼き少女の儚い願い(ｼﾃｨｰﾊﾝﾀｰ)

sweeper5 ページ6

かおりside



りょうから話を聞いた私と冴子さん。
それがAちゃんだとすぐに分かったらしい。


「りょう、本当に行くの？」


「あぁ。じゃなきゃ、危ないのは俺じゃなくてあの子の方だ。」


「Aちゃん？」


「そうね…逃がしたと思われでもしたらクライアントに殺されてしまうわ。」



「とにかく、今夜会うことになってる…Aちゃんの素性を知ってるか？」



「そこまでは…。だって、Aがスナイパーだって今知ったんだから。」



あーあ、二人だけの世界に入っちゃった…



きっとAちゃん、苦しいよね…。




「とにかく、Aの過去とナンバーの割り出しは任せて。…今回はツケよ？」



「毎回そうだよ…。頼む！」



そう言って冴子さんは帰ってった。
…はずだった。



「りょう、ファルコンが来てるわよ？」



「海坊主が？」



「邪魔する…Aと言うスナイパー。侮るなよ。中学生だからって手加減してると死ぬぞ。」


「って、忠告かよ…！」


「…中学生なのに、過酷な生活を送ってきたんだね…。」


「…殺し屋は殺り始めたら止められないからな。今のAちゃんがそうだ。」


「抜け出す手助けする為にも調べてくるわ！」


「夜までに頼む！」


「はいはい。」


「海坊主、かおりを見ててくれないか？」


「構わねぇが…本気で殺るのか？」


「…瞳にxyzが見えた以上、助けてやらねぇと。」


りょうの瞳は少し悲しそうだった。
一体、Aちゃんはどうしてりょうを狙うのかな？

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