幼き少女の儚い願い(ｼﾃｨｰﾊﾝﾀｰ) (ページ2)

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sweeper1 ページ2

りょうside

xyz…

それは、俺を呼ぶ助けの声。

ここは新宿。
今日も依頼主の元へ向かう。

「って、何格好付けてるのよ？」

後ろから声が…。
今のパートナーの“槙村かおり”だ。

因みに俺は、シティーハンターと言われてる腕利きスイーパー。

人呼んで“冴羽りょう”！！

「残念ながら美女じゃないのよね～！」

「えーーー、なんでーーー！もっこりしたかったのにー！」

「うるさーい！！」

問答無用でハンマー叩き。
日常茶飯事だ。

ったく、いつも容赦がねぇよな？

頭を押さえながら、俺は依頼主の元へ。
お洒落なカフェテラス…貸しきりかよ。

「貴方がシティーハンター？」

「あぁ。依頼主か？」

「はい。古場康明(こばやすあき)と言います。」

「古場…あの薬事業で有名な古場製薬か。」

「ご存知だったのですね！！…では、手短に。」

古場は片手を上げると黒ずくめのうち一人が此方へ歩いて来ては紙を置いた。

内容はいたってシンプルだ。

「“命を狙う”か…心当たりは？」

「全く…スキャンダルなどは抱えてませんから。」

胡散臭せぇーな。
他に狙う理由…一体？

「なら、恨みを買ったとかは無いんだな。」

奴は頷いた。
だとしたら…俺は、手を顎に置いて考えた。

が、浮かばない。
そんな時だった。光が見えたのは…。

「古場さん、ちょいと奥へ…狙ってやがる。」

遠距離のスナイパーか…こいつは厄介だな。

“パン”

乾いた音が響いてきたのは発射されて数秒後。

俺はこの音を聞く前に動き出した。
依頼主である古場さんを庇いながら奥へと走った。

それからは発射されないどころか気配が消えた。

「さ、冴羽さん…」

「安心してください。ちゃんと守りますから…。」

一体…誰なんだ。