記憶の嘘4【サボ】 (ページ24)

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エースの覚悟ページ24

エースside

数日後…。

イワンコフから聞いた話は、革命軍本土であるバルティゴへ向かっているらしい。

海兵の奴等は石のまま海に捨ててきたが…。

「エースくん、入るぞ。」

「…イナズマ…だったか？」

「よく覚えていたな。…Aは目覚めたか？」

「いや、まだだ。」

「…気にしているのか？」

「…俺は、生きててよかったのか…まだ分からない。けど、愛されてる事は死に際に分かった…親父…白ひげも死んじまって…悔しい！」

俺は、拳を握りしめながら歯を食い縛った。
すると、イナズマはそのまま話を続けた。

「…結局は皆、政府の思惑で殺されているのだ。海軍が、勝手に手を下すなんて芸当は出来ないからな。…恐らくはお前、もしくはルフィくんを捕まえて殺すつもりだったのだろう。」

「…ルフィもか？なんで…？」

「彼もドラゴンさんと言う、世界最悪の犯罪者の息子なのだから当然だ。…君達、義兄弟はスゴい家系である。…我々は、そんな家系や血統の為に殺される世界はいらないと思っている。…世界政府は…天竜人は、滅ぶべき物であると我々革命軍は考えている。」

「…イナズマは熱が入ると長くなるんだな…ありがとう。」

「…Aが片腕を落としてまでも助けた君だ。エースくん、僕は君を歓迎する。」

『ん…』

今、声が…！

「A！聞こえるか？！」

『…うん。』

「よかった…！」

「イワさんに言ってくる！エースくん、任せた！」

「分かった！！…A、お前数日も眠ってたんだぞ！！」

『…ごめん…エース…本当に生きてる？』

Aは俺の頬を優しく触りながら言った。
俺は、その手を重ねながら

「当たり前だろ？…お前が救ってくれた命なんだからよ…これからはお前を全力で守ってやる！…安心しろ。」

『…エース。兄妹なんだから…当然だよ。』

…俺は幸せ者だ。
生きてる意味が欲しいなら、Aを守る…それだけで十分だ！

『…エース…サボの記憶ないけど…生きてたよ…』

また眠りについちまった…って！
サボが生きてるって！！

「どうなってんだ？」

一人事のように呟いた。