記憶の嘘4【サボ】 (ページ20)

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エースの最後ページ20

Aside

『…エース…？』

私はその場で座り込む事しか出来なかった。

また赤犬がエースに攻撃を仕掛けようとしていた！
まずい！次こそ、確実に死んじゃう！！

でも…動けない…。

あれは、おじいちゃん…？
怒ってる…？

『おじいちゃん…ずっと味方だったんだね…！』

そして、ルフィがエースの最後の言葉を聞いている。

あの体は助からない。

でも、私が掟を破れば助かる…

それは、世界から拒絶され一生苦しみ続けることになる。

それでも、救いたい命。

…唯一の味方で、本当のお兄ちゃんのように接してくれて…

大好きだから……！

兄弟と革命軍が味方であれば、私は何もいらない。

『…白ひげ…世界を敵に回してもエースを助ける…貴方は助けられなくなるけど…それでもいい？』

訳のわからない事だった。
だが、白ひげはその場で頷いてみせた。

「麦わらボーイ！！」

『え？ルフィ！』

見ると、もう精神が崩壊していた。
赤犬はこの時を逃すことなく攻撃準備に入った。

「次こそ、お前じゃー！麦わらー！！」

マルコが止めに入ったおかげで貫かれずに済んだ。

…エース思いの人がたくさんいたんだ…。

『…ジンベエ、ルフィを頼んだわよ。さて…』

私は、これから世界を敵に回す魔法を使う。
欲しい力…これだけで戦争を起こしても有りなくらい。

白ひげの分…無駄にしない！！